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バルドのせいで髭受にも目覚めたのです。
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怒涛の勢いです。どうしたの透乃さん。
それはね、もうすぐお仕事で書ける時間が減るからよ。
などとつぶやきながら(怖いよ)

短い! けどこれも一応ラゼコノSSだー!!
ラゼル様出てこないけどNE!(あかんがな
コノエの独白です、悪魔の感情の機微ってのが本当に、何度も言い訳してますが難すぃです…。
でもその分、落ち着いて切ないのを意識できるので良いかもしれません。
バルコノのときとは違った味わいをお楽しみくださいませー。

ラゼコノSS
タイトル:『恋心』↓

胸の中がもやもやする…
冷たい水に全身を浸し、ラゼルの残滓を舌でぬぐいながら、コノエは首をかしげる。

ラゼルはコノエのために、色々なものを与えた。
やわらかで大きな一面のベッド、コノエの熱を冷ます水辺、揃いの衣装、
そして外に行きたいといえば必ずついて来る。
ひとりで平気だと言えば、
転化したばかりのコノエはいわば生まれたての雛のようなもので
悪魔としての力も弱く、外の世界は危険なのだと切々と語られた。

子供扱いをするくせに、身体をつなげるときは容赦がないのはどういうことだろう。
むしろコノエはその方が嬉しいのだけれど、だけど、やっぱり子供扱いは嫌だった。
うん、そうだ、この胸のもやもやは子供扱いが嫌だからなのだ。
でも、どうしたら子供扱いではなくなるんだろう。
これからずーっとずっと時間が過ぎたら、コノエは雛ではないと、ラゼルは言ってくれるのだろうか。
雛でなくなったら、ラゼルはコノエを、手放すのだろうか。
いや、それはない、自分はラゼルにとって怒りを提供する貴重な媒介だ。
コノエを通して、ラゼルは力を得るのだ。
そう、力を得るために、コノエはラゼルの側にいなくてはいけない。
だから、大丈夫だ。
コノエは目を閉じると、まっすぐ全身を水に沈めた。

全身が冴え冴えとして気持ちがいい。
あぁ、だけど、体が冴え冴えとするほどにラゼルが恋しくなるのはなぜだろう。
恋しいなんて気持ち、悪魔には必要のないのに。
この、胸の痛みも、もやもやも、自分がまだ雛だからなんだ、きっと。

ふわり、と水面から離れ、コノエは宙に遊んだ。
高く高くのぼると暗闇は暖かく、コノエにまとわりつく。

だから、大丈夫だ。
ずっとずっと時間が経てば痛みは消えるだろう。
この闇のように、自分はずっとずっとラゼルの側にいるんだから、
恋しいなんて気持ちも、いつかきっと消えるだろう。

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写メ日記:愚者猫
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装甲悪鬼村正 二〇〇九年一〇月三〇日、物語がはじまる。
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