バルドのせいで髭受にも目覚めたのです。
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いつのまにか自分の中でシリーズ化してます新婚さんシリーズ。
別に続き物ではないので、どの話から読んで頂いてもお楽しみ頂けます!!(と、アピール)
要するにバルコノED後で二人がひとつ屋根の下で宿をきりもりしてたらそれは全て新婚さんシリーズということでひとつよろしくお願いします。
今回はちょっと頑張ってバルドをかっこよくしました!!…ちょっとだけですけど(控えめ)
バルコノSS
タイトル:『ぬくもり』↓
別に続き物ではないので、どの話から読んで頂いてもお楽しみ頂けます!!(と、アピール)
要するにバルコノED後で二人がひとつ屋根の下で宿をきりもりしてたらそれは全て新婚さんシリーズということでひとつよろしくお願いします。
今回はちょっと頑張ってバルドをかっこよくしました!!…ちょっとだけですけど(控えめ)
バルコノSS
タイトル:『ぬくもり』↓
バルドは体温が高い、と思う。
火楼よりずっと北の生まれだからか、大型種だからかなとコノエは考えた。
だってバルドの手は、いつも暖かいからドキドキするのだ。
「バルド、食器洗い終わった。」
「おー、ありがとさん。ほっといていいぞ、これ煮こみ終わったら拭いておくから。」
「うん、じゃぁ食堂掃いてくる…。」
「ああ、ちょっと待ったコノエ。」
こいこい、と手招きでコノエを呼ぶバルド。
「…?なに?」
「ほい、あーじーみ、頼むぜ。」
バルドはにっこり笑うと湯気をたてるスープを小皿に入れて差し出した。
「冬向けの新作だ、どうだ?」
ふーふー…と息で冷ますとコノエはぺろっと舐めると首をかしげた。
「ん?まずかったか?」
「ん、そうじゃなくって、これ…なんか、辛い?んじゃなくて、でもなんかぴりっと、する。」
「ふっふっふ、よっしゃ辛くないけど辛いかもって味だな?」
「うん、そんな感じ。」
コノエは耳をピコピコと答える。
「よーし、コノエが大丈夫なら成功だな!これはな、『辛いのが苦手な猫でも朝からぽっかぽかスープ(仮)』だ!美味いだろう?」
「うん、美味しかった。」
皿を返すと、バルドが片眉を上げて手を出した。
「コノエ、手貸してみな。」
「?うん。」
言われるまま、コノエは広げられたバルドの両手に右手を乗せた。
「そっちも。」
左手も乗せるとコノエの冷えた手のひらにバルドの手のひらからじんわり熱が伝わって、コノエはほんわかとした気分になり笑った。
「あったかい。」
「だろ、俺は火の側にいたからな、ほれ、顔なんか鍋とにらめっこしてたからな、熱々だ。」
バルドはコノエの手をにぎると、自分の顔を包ませるように頬に押し当てた。
「ちょっ…。」
「おーすっかり冷えちまって、…ごめんな。」
また何か遊ばれるのかと手をひこうとしたコノエはバルドの言葉で頬を染め、視線をあわせないよう少し俯いた。
「そ、そんなのいい、別に普通だ。俺、料理は出来ない、し。」
「んー、でもやっぱり、なんかな、綺麗な手なのにもったいないだろう。だから、ごめんな。」
「…馬鹿。」
バルドの言葉はいつも恥ずかしい、バルトのぬくもりだけでもドキドキするのに、時々心臓がもたないと思う。
「ま、本当は、俺以外のもんなんか、触らせたくないんだけどな。」
「…えろ猫。」
やっぱりか、と上目遣いでバルドを睨む。
いつものにやりとした笑みを浮かべていると思ったコノエの思いに反して、バルドは優しく笑っていた。
ふいをつかれ、コノエはなんだか自分の方が悪いのではないかという気持ちになった。
「あ、あんた以外のとこんなこと、しなきゃ、いいんだろ。」
ちゅっと音をたてて、コノエはバルドに口付けた。
バルドの手がゆるんだのでコノエはすばやく身をひるがえした。
「食堂掃いてくるからっ食器拭き終わらせろよっ」
たたた…と、けばだったしっぽをゆらしてコノエは食堂へと走った。
広くない宿の中、走らなくてもいいわけだが、
心臓がドキドキして、離れていてもバルドに聞こえてしまう気がして、あの場から逃げ出したかったのだ。
バルドも少しはドキドキしてくれたらいいのに。
さっきので、ドキドキさせられただろうか。
俺の音がわからなくなるくらい、バルドもドキドキすればいいのだ。
ざかざかと、恥ずかしさを振り切るようにコノエはほうきを動かし始めた。
さて、コノエがドキドキさせたい旦那様はというと。
うはー、と声にならない叫びをあげて
バルドは自分の顔を覆って天井を仰いだ。
コノエを気遣ったのも、
華奢な手を痛めつけてしまった気になってすまなく思ったのも本当だ。
けれど折角だ、ちゅーのひとつくらいしてやろうと思ったのだが、
先を越されてしまった。
不覚だ、親父猫一生の不覚…だが。
「たまんねぇな、まったく。」
だめだ、顔が笑う。全然しまらねぇ。
「やばいなぁ、ほんとに。俺以外としなきゃいいんだろ、か。」
ぐるる、と喉がなる。笑いが止まらない。
本当はそんなもんじゃ全然足らねぇんだけどな。
「まぁ、そういうことにしとくか。けどなぁ…」
あんなことされたら、今夜は寝かしてやれんよなぁ。
にんまり。
くっくっく…と夜の厨房にバルドの笑い声が怪しく響く。
今夜の第2ラウンド、ドキドキさせられてしまうのはやっぱりコノエのようです。
火楼よりずっと北の生まれだからか、大型種だからかなとコノエは考えた。
だってバルドの手は、いつも暖かいからドキドキするのだ。
「バルド、食器洗い終わった。」
「おー、ありがとさん。ほっといていいぞ、これ煮こみ終わったら拭いておくから。」
「うん、じゃぁ食堂掃いてくる…。」
「ああ、ちょっと待ったコノエ。」
こいこい、と手招きでコノエを呼ぶバルド。
「…?なに?」
「ほい、あーじーみ、頼むぜ。」
バルドはにっこり笑うと湯気をたてるスープを小皿に入れて差し出した。
「冬向けの新作だ、どうだ?」
ふーふー…と息で冷ますとコノエはぺろっと舐めると首をかしげた。
「ん?まずかったか?」
「ん、そうじゃなくって、これ…なんか、辛い?んじゃなくて、でもなんかぴりっと、する。」
「ふっふっふ、よっしゃ辛くないけど辛いかもって味だな?」
「うん、そんな感じ。」
コノエは耳をピコピコと答える。
「よーし、コノエが大丈夫なら成功だな!これはな、『辛いのが苦手な猫でも朝からぽっかぽかスープ(仮)』だ!美味いだろう?」
「うん、美味しかった。」
皿を返すと、バルドが片眉を上げて手を出した。
「コノエ、手貸してみな。」
「?うん。」
言われるまま、コノエは広げられたバルドの両手に右手を乗せた。
「そっちも。」
左手も乗せるとコノエの冷えた手のひらにバルドの手のひらからじんわり熱が伝わって、コノエはほんわかとした気分になり笑った。
「あったかい。」
「だろ、俺は火の側にいたからな、ほれ、顔なんか鍋とにらめっこしてたからな、熱々だ。」
バルドはコノエの手をにぎると、自分の顔を包ませるように頬に押し当てた。
「ちょっ…。」
「おーすっかり冷えちまって、…ごめんな。」
また何か遊ばれるのかと手をひこうとしたコノエはバルドの言葉で頬を染め、視線をあわせないよう少し俯いた。
「そ、そんなのいい、別に普通だ。俺、料理は出来ない、し。」
「んー、でもやっぱり、なんかな、綺麗な手なのにもったいないだろう。だから、ごめんな。」
「…馬鹿。」
バルドの言葉はいつも恥ずかしい、バルトのぬくもりだけでもドキドキするのに、時々心臓がもたないと思う。
「ま、本当は、俺以外のもんなんか、触らせたくないんだけどな。」
「…えろ猫。」
やっぱりか、と上目遣いでバルドを睨む。
いつものにやりとした笑みを浮かべていると思ったコノエの思いに反して、バルドは優しく笑っていた。
ふいをつかれ、コノエはなんだか自分の方が悪いのではないかという気持ちになった。
「あ、あんた以外のとこんなこと、しなきゃ、いいんだろ。」
ちゅっと音をたてて、コノエはバルドに口付けた。
バルドの手がゆるんだのでコノエはすばやく身をひるがえした。
「食堂掃いてくるからっ食器拭き終わらせろよっ」
たたた…と、けばだったしっぽをゆらしてコノエは食堂へと走った。
広くない宿の中、走らなくてもいいわけだが、
心臓がドキドキして、離れていてもバルドに聞こえてしまう気がして、あの場から逃げ出したかったのだ。
バルドも少しはドキドキしてくれたらいいのに。
さっきので、ドキドキさせられただろうか。
俺の音がわからなくなるくらい、バルドもドキドキすればいいのだ。
ざかざかと、恥ずかしさを振り切るようにコノエはほうきを動かし始めた。
さて、コノエがドキドキさせたい旦那様はというと。
うはー、と声にならない叫びをあげて
バルドは自分の顔を覆って天井を仰いだ。
コノエを気遣ったのも、
華奢な手を痛めつけてしまった気になってすまなく思ったのも本当だ。
けれど折角だ、ちゅーのひとつくらいしてやろうと思ったのだが、
先を越されてしまった。
不覚だ、親父猫一生の不覚…だが。
「たまんねぇな、まったく。」
だめだ、顔が笑う。全然しまらねぇ。
「やばいなぁ、ほんとに。俺以外としなきゃいいんだろ、か。」
ぐるる、と喉がなる。笑いが止まらない。
本当はそんなもんじゃ全然足らねぇんだけどな。
「まぁ、そういうことにしとくか。けどなぁ…」
あんなことされたら、今夜は寝かしてやれんよなぁ。
にんまり。
くっくっく…と夜の厨房にバルドの笑い声が怪しく響く。
今夜の第2ラウンド、ドキドキさせられてしまうのはやっぱりコノエのようです。
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