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なんとゆーか…こー…コノたんが小悪魔っぽい話とか挑戦してみたかったんですが…な、長くならなかった…反省。ラゼル相手ならなんとか…なるようなならないような…うーん。
しかしこの話だとコノエは2回バルドを拾ったことになる。
どんだけバルドが好きなのか。
そしていつか出したいじゅじゅ…でも次はフラコノの予定…。
いまのとこ予定実行できてるのでフラコノ予定も守りたい所存。
は!しまったこういう短いのを拍手お礼文にすればいいのか!(遅
バルコノSSS:コノエだけニンゲンです。
タイトル:「トラの恩返し」
ん猫?
好きだよ、動物は昔からいつも側にいたし。
あ、でも飼った事はないんだ、家の方では面倒見れないからって。
だけど1回だけ、雨の中、とっても綺麗な猫を拾った。
金色に濃い茶の縞模様、目は暗い空の下にあるのにキラキラと太陽の光を閉じ込めたようなオレンジですごく綺麗で、嬉しかったなぁ。
小さいけど、本物の虎を拾ったと思ったんだ。
怪我をしてた猫、うちの裏にあるじじの動物病院に連れて行って手当てをしてもらって、おとなしいし良いじゃろうって、ちゃんとじじの許可をもらい俺の部屋でずっと看病をしてた。
ほんの3日…くらいかな、拾ったのは合唱隊の練習にでかけて遅くなったから、金曜日だったよ。
うん、土日ずっと一緒にいてさ、あの猫もなついてた、名前もつけたよ。
単純だけど、トラって。
懐かしいなぁ…。
月曜にさ、学校から帰ってきたらもういなくてさ、すごく悲しくなった。
でも、じじにさ、自分の家に帰ったんじゃろって言われてさ、それじゃしょうがないなーって思ったんだ。
うん、トラがうちの子になってくれたらいいなって?
思ってたよもちろん。
でもさ、しょうがないだろ、いなくなっちゃったしさ…。
自分の家があって帰れるならその方が、良かったんだし。
うん、寂しかったってば、なんだよ、もう。
え、…そうだよ、泣いたよ。
もー、しょうがないだろ子供だったんだから。
一番大事な宝物にさ、嫌われちゃったと思ったんだから。
あーでもあれは寂しいより…そうだな、うん…悲しかったんだろうなぁ。
大きな手が、コノエの頭を撫でるとそのまま抱えるようにしてひきよせる。
コノエは何も言わず、その手に甘え抱きしめられるままにする。
「なぁ、コノエ。」
「なに?」
「俺がその猫で恩返しに来たんだって言ったら、あんた、信じるか?」
一瞬、目をぱちくりと見開いてコノエは花が綻ぶように笑った。
「ばーか、知ってるよそんなこと!」
今度は相手が目を見開く番だった。
隠していたなら、かなりの不覚。
これはちょっと、恥ずかしくて笑えない。
「隠してるつもりだったのか?」
「あー…まぁ…。」
「喉。」
「ん?」
「寝てるとき、鳴ってたぞ。」
所在無げに目を泳がせる顔を覗き込むと、コノエはまた笑う。
「トラに似てたから、バルドの事も拾っちゃったのかもね。」
そう言って、愛しい恋人にキスをした。