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バルドのせいで髭受にも目覚めたのです。
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姉御んちの絵茶におじゃまして、コノたん萌え(特にスーツv)を充電してもらったので書いてみたのですが、スーツあんまし活躍できませんでした。
相変わらずバカップルですいません。
卵焼きSSのあと、みたいな気持ちで書きました。

バルコノSS:ニンゲン化パロ
タイトル:「ただいまのその後で」↓

※このお話は、現代ものっぽいパロディです。
※コノエさんは30才の作家さんで普段はお着物です。
※バルドさんは51才の町の小さな定食屋の旦那です。
※たぶん2人はニンゲンです。

「ただいまー。」
「おー、お疲れさん、遅かったな。」
「うん、なんか、写真いっぱい撮られて…疲れた~。」
コノエは客のひけた店内をフラフラと横切ると、部屋に続く板の間にぐったりと倒れこんだ。
大きく深呼吸して、思いのほか肩に力の入っていたことに気づく。

「あーあー、そんなとこ転がると冷えちまうぞ。
ほんとにお疲れだな、どうする?飯の前に風呂にしとくか?」
顔を覗き込むバルドに、コノエは両腕をけだるげに伸ばした。
「んー…だっこ。」
「おいおい、甘えん坊だな、どうしたんだ?」
困った顔で笑いながらそれでもよっこらせ、とコノエの体を起こすバルド。
「ハラ減っただろ?早く着替えて来い、飯食おうな。」
よしよしと頭を撫でるバルドにコノエは膨れて首を振る。
「いらない。」
「なんで。」
「だっこ。」

ふぅ、と息をはくとバルドはコノエを抱きしめた。
「どーした、ヤなことあったのか?」
ぽんぽんと背中に触れる暖かな手、体の前面から染みこむ体温、耳にかかる優しく甘い声。
コノエはほーっと長い息を吐いた。
バルドの肩に甘えるように頬擦りすると、ぎゅうと抱きしめ返してコノエはつぶやいた。
「長い時間、バルドが側にいないのって、なんか変な感じだった。」
コノエの思わぬ言葉に、バルドは破顔一笑。
「そうか、そうだな、俺もそうだったぞ。」
「うそ。」
がばっと顔を外して、コノエはバルドを見て恥ずかしそうに膨れた顔で言った。
「ほんとさ。」
バルドは笑うと、コノエの額にこつんと自分の額をくっつけた。
「1日中、コノエ今頃飯食ってるかなー、とか。
編集さんにいじられてないかなー、とか。
…俺がいなくて寂しがってくれてないかなー、とか、考えてた。」
「そういうのは内緒にしとくもんだろ、ばか。」
コノエは目を閉じて、バルドの手を握った。
「んー?だってコノエが先にかわいいこと言ってくれたから、な。」
ちゅっと音をたてて、バルドは唇でコノエに触れた。
ねだるように顔を寄せるコノエと何度も唇を重ね、舌を絡ませる。
「積極的だな?奥さん。」
「ばか…そういうこと、言うな。」

照れてバルドの髪をひっぱるコノエに、いでででと声をあげながらもバルドは嬉しそうだった。
「たまにはスーツもいいもんだな。」
「なんで。」
「ストイックで、色っぽい!」
聞くんじゃなかった…とコノエが溜息をつくと。
「脱がせる楽しみもあるしな?」
言うが同時にバルドはコノエをひょいと抱き上げた。
「ちょっとなにすっ…」
「だっこ、してほしかったんだろう?」
ぐっと、言葉につまるコノエの頬にちゅっと口付けて、バルドは上機嫌だ。
「安心しな、ちゃんとエスコートしてやるから。」
大事な一張羅が皺になったら大変だもんな~
軽やかに階段をあがるバルドにまぁいいか、とコノエは体の力を抜いた。

着慣れないスーツに、誰かの匂いがまじって自分が自分でなくなるようで気持ち悪かった。
だけど、今はバルドの匂いがする。
この胸にこの腕に守られてると思うのは気恥ずかしくも心地よかった。
もっともっと、バルドの匂いと熱を感じたいと思った。

だから言うのだ。
エスコートのお礼に 旦那様の好きにしていいと。

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装甲悪鬼村正 二〇〇九年一〇月三〇日、物語がはじまる。
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