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フラウドの目を金色設定にしましたー。
爬虫類だし…コノたんの憧れだし…某さんちの金色に見えたしかっこよかったし!赤だと禍々しいぢゃん!危険信号にドキドキしっぱなしで恋どころじゃないぢゃん!
ラゼルだって目の色は青だし!
という言い訳。
今回はコノエ寄りの視点です。
好きなんじゃん、とかツッコミてぇ。
でもまだ無自覚です、憧れと犯られた悔しさと周囲への優越感と綺麗だなぁと翻弄されてる脱力感が邪魔してラブな結論に至らない。至りたくない。
恋するオトコノコは難しい。萌
フラコノSS
※相変わらずニンゲンパロです。
イメージとしては、フラウド:黒系?バンドマン (子猫ちゃん大好き)
コノたん:そのファンだった未成年(フラウドに捕獲され恋人扱い)
タイトル:「溺れていく子猫」↓
もやもやとする気持ち
あいつのことを考えるたび
瞳の裏に瞬く色は なぜか緑
「こ~ね~こ~ちゃ~んっっ」
妙にビブラートの効いた声とともにコノエの背中に重みがかかる。
「暑苦しい…。」
肩からにゅっと伸びてきた両腕をペシペシを払うが、そんなことでめげる相手でない事はわかっていた。
「んー?夏は結構好評なんだよ、僕の手。体温低いから、気持ちいいでしょ?」
そう続けて、フラウドは右手でコノエの腕を掴むと、左手でちょいと顎をつかみ、ちょんと唇を重ねた。
「子猫ちゃんはあったかいよね、柔らかいし、すごく気持ちいい。」
フラウドが金の瞳を細い隙間から覗かせて笑う。
そういえば、フラウドの瞳は普段、あまり見えない。
ずっと、笑った顔してるから、かな。
コノエはフラウドの笑顔をぼんやりと見つめて、そっと目を閉じる。
唇に、温度。
フラウドの舌がコノエの唇と歯列をくすぐるようになぞり、その舌を絡め取る。
舌の表面をフラウドの細い下で、するりと舐められるとコノエはぞくぞくする快感を得る。
目の奥で緑色の光が、歪んで瞬いた。
これは、期待と恐怖なのだといつからか自覚する。
けれどそれはフラウドへのものではなくて。
では
何への期待。
何への恐怖。
逃げるように、ねだるようにコノエは震えながら舌を動かす。
その手はいつものように、フラウドの服の裾をあるいは腕を、強く掴んでいる。
強張っているのはわかる、けれど、怯えてはいない。
フラウドは、酸素を継ぎ足すように唇を離す。
名残惜しげに舌がほどけるのを感じ、今度はコノエの閉じられた瞼に口付けしぺろりと、舐める。
本当はこの皮膚よりも、潤み、脆い、その眼球に触れたいといつも思う。
だけど、瞼は尚更ぎゅっと瞑られるものだから、フラウドは名残を惜しんで再び唇へと至るのだ。
二度目の口付けは、もっと深く、与えた空気ごと魂を奪われる。
心臓まで蹂躙される錯覚を覚えて、コノエは苦しげに声をあげる。
「んんっ…ぅぁっ…。」
その声は耳に酷く甘いので、フラウドは尚のことコノエの舌を嬲る。
けれど、コノエの息が限界になり、フラウドの腕から逃れようともがくとためらいなく解放する。
快感と呼吸困難のせいで肩で息をするコノエを見て、フラウドはふふと笑う。
コノエを抱きしめて、その背をなでなながらフラウドはまた言う。
「僕の手は、気持ちいいでしょう?夏は皆、喜んでくれるよ。」
「…俺は、嬉しくない。」
「そう?子猫ちゃんは、寒がりだもんねぇ。」
わざとらしく溜息をつくフラウドに、コノエはまだ落ち着かない呼吸のしたで呟く。
「違う…そんなんじゃ、ない。」
ふわふわした気分が、一気に落ちていく。
胸の辺り、よりもっと下にどろどろとぐるぐるとした塊がある。
ぎゅっと瞼を閉じると、また瞬くのは歪んだ緑色。
「じゃぁ、子猫ちゃんは、僕の手が嫌い?」
フラウドは人差し指を頬に当て、小首をかしげながらうつむいたコノエの顔を覗き込む。
ぱちくり、とコノエは目を見開いた。
「え…」
「僕に触られるのは、嫌い?」
「あ…」
気のせいかもしれない、気のせいだと思う。
笑ってるフラウドの表情が寂しそうだなんて、絶対、気のせいだ。
今、はっきり拒んでしまえばいい、そうしたらきっと、逃げられる。
だけど、でも、それでも、自分は、感じてしまった。
フラウドは寂しいのだ、と。
「子猫ちゃんは、僕が嫌い?」
ぎゅっと目を閉じる、何故か涙がにじむ。
そこに瞬く色は、緑色では、なくて。
愛してなんかいない、だけど、それでも手放したくないから、だから。
「き…嫌いじゃ、ない。」
恥ずかしさにまみれて搾り出した声、それが今の精一杯。
「そう、よかった。」
目の前で、微笑むのは金色の瞳。
とてもとても柔らかな、金色の光。
やっぱりずるいと、思った。
どうしてどうしてこんな時に、こんな風に笑うんだろうこの男は。
歪んだ緑色の奥に見つけた光は、この色。
初めて見つけた時から、焦がれて病まないののは、この金色。
「子猫ちゃんは不思議ちゃんだね。」
ぎゅっとコノエを抱きしめて、フラウドは笑う。
どこがだとか、あんたに言われたくないとか、
実は冷たい手は気持ちよかったけどとか
色々言うべきことはあったけれど。
コノエは目を閉じて、フラウドの胸にすりすりと頬ずりし、返事にした。
「ちっとも皆と同じじゃないんだもの。」
また目の奥で瞬く歪んだ緑色。
自分の目は、おかしくなってしまったんだろうか。
「愛しくて、たまらないよ。」
フラウドがコノエの髪を梳くように撫でて、額にキスをする。
目を開くと、いつもの人を食った笑顔とは違う、笑顔。
そして、柔らかな金色。
なんだろう、今日はフラウドの瞳が見放題だ。
フラウドを見上げて、コノエはふわりと笑った。
フラウドは今度は目を細くして笑う。
金色の瞳が見えなくなる、残念…と思ったらまたぎゅっと抱きしめられた。
「もったいなくて、食べられない。」
いつも食べられ放題な気がするけど…コノエはおかしくなって笑った。
やっぱりこの男は、嘘つきだ。
瞳の奥で瞬くのは、歪んだ緑色と柔らかな金色。
もやもやとする気持ち
その名は嫉妬
それは 歪んだ 緑色
彼がいる限り 解放されることは無い
He is the gold-eyed monster.
He is the green-eyed monster.
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あとがき:
てか言い訳だあああああああ!
嫉妬の色は緑っていいなと思ったんですよ!
フラウド色は嫉妬の色v
the green-eyed monsterって嫉妬のことだそうで
よいではないかよいではないかと使ってみました。
でもこういう使い方で英語圏の文法的に正しいかわからない…;
間違ってたらこそーり教えてください…恥ずかしい…。
んで嫉妬するのはフラじゃなくてコノエです。
嫉妬のお化けになるのはコノエ。
気づかないけどとっても緑色。
気づいてるのかいないのか、どんどんフラに恋して
どんどん緑に溺れて、救いになるのはフラウドの金色。
だと良いな。