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にゃ語バトン(正しくは猫バトン) を
お受け取りくださった皆様ありがとうございます!!
透乃は猫語萌えを覚えた!!
透乃はギャップ萌えも覚えた!!
えへ、また面白いのあったらまわしますw
このあいだの金の獣の副産物「王様の猫と虎」の過去編が気になりますって拍手ありがとうございます!!
コノエがラゼルと会う前、私が今バルコノ脳が活発なこともあり、バルコノちっくなSSが書けたので載せてみます。
あと王様の前世?のラゼコノも気になるよ!!って拍手もありがとうございます!!
ちょっと設定をひねっております、実はラゼルと王様がニアリーイコールだってこと以外なーんも考えてなかったので、えへ。
あれ、こっちもシリーズ化…?(´д`;;
バルコノSS(「王様の猫と虎」前世関連コノエ独白)
タイトル:「できそこないの悪魔」
生まれて100年もたたないうちに父さんはニンゲンに消された
生まれて100年もたたないうちに母さんは天使に殺された
猫にしか化けられない俺
皮膚を切り裂かないと血を吸えない俺
抱かれないと精気を取れない俺
だから俺はできそこない
できそこないの悪魔
できそこないの吸血鬼
できそこないの淫魔
魔界でひとりになったけど
大きな虎に拾われて
家と餌の心配をしなくていいと思ったら
世間はそうそう楽じゃないらしく
大きな虎はある日仕事に行ったきり
100年経っても帰らない
待ちくたびれていたけれど
虎が殺されたのかもしれないと涙を流して10年待った
だけど虎は強いから大丈夫だと涙を拭いて20年待った
それでも虎は帰らない
それは仕方が無いのだと
俺はちゃんとわかってた
だって俺はできそこない
できそこないの悪魔
できそこないの吸血鬼
できそこないの淫魔
おなかが空いて
ひとりで初めて外へ出た
ニンゲンの街は汚かった
だけど闇も欲望もまじりあった空気は魔界に近くてほっとした
俺は木のうろをみつけてそこで眠った
月の無い夜は人の血を狩りにでかけた
どうするかなんて考えていなかった
だって俺は悪魔だから
ただニンゲンを食べて生きるだけ
猫の姿にしか化けられないけど
暗闇を走るのには便利だった
虎はどうしているのだろう
虎が棲家に戻ったとき
俺がいないことに気づいてくれるだろうか
俺がいないことを嘆いてくれるだろうか
どうして虎は帰ってこなかったんだろう
優しかったのに嬉しかったのに
どうして俺はまた ひとりなんだろう
虎の目に似た煌煌とした満月を見る度考えた
だけど虎はここにはいない
考えても無駄だと俺は眠った
猫の姿を覚えてから 眠ることは得意だった
ほんとはちゃんとわかってる
俺ができそこないだから
俺はきっとひとりなんだ
きっとずっとひとりなんだ
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あとがき:
このあとラゼルと運命の出会いを!!する予定。
罪作りな虎はバルドです。
バルドはヴェルグにこき使われてます。
でも、コノエとずっと一緒にいると
本気になっちゃうかなまずいかなーって思ってたので、
ヴェルグを口実に逃げたって側面もあるのです。
たぶん。