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バルドのせいで髭受にも目覚めたのです。
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先日の虎バルドが気に入りまして、そして虎もかっこいいじゃないか!と萌えに火がつきまして、なぜかまた別次元の設定でお話を作ってしまいました。
虎バルド×悪魔コノエです…
じゅ、じゅうかん です エヘ(´▽`;
とりあえずコノエラブな人に怒られるのかバルドラブな人に怒られるのか、いやぬるいぜこんなんと怒られるのか想像つきません、ごめんなさいごめんなさい;

先日の魔物パロシリーズでは虎バルドと猫コノエを書いていく予定なので、あー、こいつは別ものなのねふむふむ、と読んでやってください。あのその、オブラートにつつんでるんでやらしくないです。あと、見た目ラゼルな人を(あんまり出番無いけど)出してますが、全然ラゼルじゃないので、ええとごめんなさい?かな?

バルコノSS ファンタジックパロですとも。
(虎バルドとナニしてます)
タイト:「王様の猫と虎」↓


昔昔、大きな山脈と緑の豊かな南国に、赤い髪のとても偉大な王様がおりました。
王様はどんな戦でも負けません。
ある日小さな猫を拾った王様は、珍しい鉤尻尾の猫をいたく気に入り
手ずから餌をやり寝所を共にしたといわれています。

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「お前、どこから来たんだ?」
「ニャー。」
問うたところで返事があるわけもありません、王様は可笑しそうに笑うと、
猫の首にかけられた札に気が付きます。
「飼い猫だったのか、お前は。」
「ニャゥ。」
返事をしているつもりでしょうか、
猫は王様の掛ける言葉にいちいちきちんと鳴き返します。
札には猫の名前がかかれていました。
「そうか、お前はコノエというのか。」
「ニャーンv」
「コノエ?」
「ニャァーンv」
嬉しそうな声で鳴く猫、コノエを賢い子だと王様はとても気に入りました。

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猫を拾った次の満月の夜から王様はふしぎな夢を見ます。
黒い角を持つ少年が、王様に頭をたれ、忠誠を誓うのです。
そして、一夜限りで構わぬからと貴方の命をつなぐためにと、王様に伽を願い出ました。
王様は夢のことでもあるし、なにやら甘く酔った気分になり
少年を組み敷き、その身体に口付けて交わりました。

すると次の満月の夜も少年は現れ、今度はただ共に眠らせてほしいと王様に跪きます。
王様はなにやらその少年が可愛く思え、
その腕に抱きしめ深く心地よい気持ちになり瞼を閉じました。

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「王様、腕に触れててもいい?」
「お前が嫌でないなら、構わない。」
黒い角を持った少年は、子供のように王様に甘えるので、
王様はなにやらくすぐったくありましたが、
この間、少年を抱いた夜とは違った愛しさを少年に感じておりました。
「嫌じゃない、嬉しい。」
「そうか、ではいいこでおやすみ。」
「王様、大好き。」
ごろごろと、少年は喉を鳴らしました。
もしかして、と王様は考えます。
この少年はコノエだろうか?
しかし、人に化ける猫など魔性のものだ。
ではこれも夢ではなく、魔性のコノエに私は殺されてしまうのだろうか?
だけど、そんなことは杞憂でした。
少年は王様が頭を撫でるうちにすぅすぅと寝息をたてて眠ってしまったのです。
魔性のものがこんな顔で眠るなら、
人の方がよほど魔性のものかもしれないと
王様は優しい気持ちで眠りに落ちていきました。

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それから少年は、満月の毎に王様と共にただ眠り、
度々、予言のような言葉を囁きました。
戦人しか知らないことを、お気をつけなさいと囁きます。
王様は、少年の言葉に策を練り見事勝利を収めました。

そしてまたある日、王様は大きな虎を手に入れます。
王宮の庭に飛び込んできたのは、国で一番背の高い王様すらしのぐ巨大な虎、
剣の修行をしていた王様はそのまま、虎を討とうと剣を構えます。
ところが、にらみ合う虎と王様の間に鉤尻尾の猫が飛び出してきたではありませんか。

猫は健気に虎を威嚇します。
王様はたまらず姿勢を崩し、愛猫に手を伸ばします。
虎は地を蹴り、猫を抱き上げる王様へと走り出しました。
ところが、遠巻きにおろおろとしていた兵士や臣官たちは驚きの声をあげました。
虎は猫を抱き剣を突き出す王様の前で、爪をしまい口を閉じ、
剣の届く直前で行儀よく座ったではありませんか。
虎は王様を見つめます。
王様は虎に言いました。
私に従う意があるのなら、その場に伏せて目を閉じよ。
大きな虎は四肢をたたみ、頭を下げ、王様に向かって目を閉じました。

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虎を手に入れてから、愛猫のコノエが落ち着きません。
虎は首輪をつけられて、城の中では長い鎖につながれました。
それでもおとなしく王様の言うことを聞き分ける虎を、
王様はとても気に入り戦場にも連れ出しました。

コノエが怖がるのは虎の大きさ故だろうと、
コノエが虎を避けるようにしていても王様は格別気にしませんでした。
ところが次の満月の夜、いつものように王様が夢の中で目を覚ますと、
虎のいる中庭の方から、黒い角の少年と知らない男の声がします。
王様は、夢の中なのにそろりそろりと寝所をぬけだし、
中庭の様子を伺うと、そこにはいつもの夢の通り、黒い角の少年がおりました。

「なんで、来たんだ。」
黒い角の少年は、不機嫌そうにも、恥ずかしそうにも見える顔で虎に向かって話しかけます。
「つれない事言いなさんな、アンタを迎えに来たんだ。
 そろそろ身体も限界だろう?」
そして低い声の男は虎の影にいるのかと様子を伺えば、
なんとその声は虎自身から発せられているようでした。
王様は背筋がざわりとけばだつのを感じ、その場から動けなくなりました。

「来いよ、あの人には抱かれてないんだろう?」
「…一度だけ、あるよ。」
「それから何日、お預けなんだ?月の力が無いと俺と言葉も交わせないんだろう?」
「だって…それは。」
「わかってるさ、だから俺にしろって言ってる。」
黒い角の少年は、うなだれて虎の前に跪いた。

虎は鼻先を少年に近づけると、大きな赤い舌で顔から首筋、やがて胸元へと器用に舐め上げていく。
次第に少年の頬は上気し、吐息が乱れていくのが満月の光に照らされて、遠目でもまざまざと見て取れた。
少年はやがて、ゆっくりとその身を虎に預け、甘えるように虎の耳に歯を立てる。
虎はその鼻先で少年の胸の突起をくすぐり、大きな舌でテラテラと少年の身体を濡らしていく。
少年は腰を虎の前足にすりつけ、身につけていた衣服を器用に脱いでいく。
やがて虎は少年の上体を頭で支えるようにして彼を立たせると、立ち上がった性器をべろりとねぶった。
少年はかすれた声をあげ、息を震わせて虎の毛並みにしがみついた。
懸命に足を踏みしめているようだったが、虎が器用に舌だけで愛撫するうち、ビクビクと身体を震わせたと思うとぐったりと床に座り込んだ。

「早いな、そんなにご無沙汰だったのか…?」
「うるさい、早く…」
「怒るなよ、驚いただけだ。お前さんは本当に健気だな…後ろ向けよ、そのままじゃ背中痛いだろう。」
少年は、素直に四つん這いになり、虎を誘った。
「これで、いい?」
「もう少し腰をあげてみな、とろとろにしとかないと流石のアンタの身体でもキツイだろう?」
「虎になんかなるからだ…バカ、あっ。」
「しょうがないだろ、影だけ飛ばしてんだから、よ。」
べろりと、虎はコノエの臀部の割れ目に舌を這わせ、そのざりざりとした部分で器用に少年の秘所を刺激する。
「あ…はぁん…はや…く…」
「今夜は随分素直だな…」
「ぅる…さい…もぉ…入れろってばぁ…」
虎は少年を潰さぬように覆いかぶさると、禍々しく充血した大きな性器をずるりと突き入れた。
「く…あぁあ…」
「キツイか…?違うだろう?熱くて、イイんだろう?」
「あ…あ、いや…ちがぁ…」
「素直になれよ…久しぶりの恋人との逢瀬だろう…?」
「だ、れが…あっああ…やぁあん…。」
「やれやれ、つれないのは相変わらずか…」
虎はそれでも少年を気遣うようにゆっくりと腰をゆすり、少年の肩口から耳へと丹念に舐め上げる。
「お前さん、もうわかってるんだろう?」
「あ、あ、いや…あぁ…もぉ」
「お前の相手は俺しか無理なんだよ、同属の俺しかお前を満足させてやれる奴ぁいねぇんだ。」
「ちが…やだ…やだぁ…。」
「俺のものになりな、気持ちいいんだろう、コノエ?」
快楽に溺れてか、虎の言葉に反応してか、少年は涙を流しながら喘ぎ震えた。
「あ…あぁ…やだぁ…ラゼルと…いるの、ここっに…いるぅ…」
「この、頑固者…人のプロポーズ、何百回、ふりゃあ、気が済むんだ、よっ。」
「あああああぁぁ…」
泣きながら、少年は果て、ぐったりと冷たい床に身体を預けた。

王様は、体中の力が抜け、どさりとそこにうずくまった。
緊張が一気に解けてしまったのである。
虎と少年の交わりだけでも悪夢のようだというのに、
あの少年が可愛い愛猫だったなんて誰が思いついただろう。

ふらふらと、寝台に戻る王様の気配に、虎は視線をやると呪いを飛ばしその記憶にもやをかける。

やれやれ、虎は深く息を吐くと、少年、コノエから性器を抜き、その全身を綺麗に舐めあげた。
「ほら、服着ろよ。もう元気になっただろう?」
涙で濡れた顔を、先ほどとは違い優しくそっと舐め取られ、少年は虎にそっと口付けた。
「ありがとう、バルド。」
「そう思うなら帰るぞ。」
「…やだ。」
「じゃぁどうしたいんだ、お前は。」
「ラゼルと、いる。」
「力も命も削って、満月の夜にしか元に戻れないその状態で、何年保つと思ってるんだ?」
「でも、ラゼルの役には、たてるもん。」
「満月の夜にしか伝えられない占いでか。」
「ぐ…。他の日だって、伝え、られる。」
「お抱えの呪い師なら大勢いるだろうに。」
「俺の方が!あんな連中より役にたつ!」
「それで?偉大なはずの王様は夢の占い師しか信じない変人で、
猫の言葉にばかり耳を傾ける魔術師まがいの気ぐるいだって言われるわけか。
大した役の立ち方だな。」
虎はコノエを追い詰めるために、ひとつひとつ丁寧に傷つけるように言葉を繋ぐ。
「じゃぁ、占いはしない。」
「ほう?ネズミ捕りでもするのか?」
「ラゼルが喜ぶなら、する。」
「…ほぅ?」
「猫がすることでラゼルが喜んでくれるなら、なんでもする。」
「人型になってイイ思いさせてやる方が喜ぶんじゃないか?」

 お前だって、それを望んでるくせに。

虎の飴色の瞳は、コノエの胸をえぐるような視線を向ける。
「…ラゼルは俺のこと夢だと思ってるから、もうしない。」
「そんなぼろぼろの状態じゃ、屍鬼にだって食われちまうぞ。」
「ラゼルを守って死ねるなら、俺はそれでい…。」
「俺がイヤだって言ってるんだ!」
コノエが言い終える前に、虎は悲痛な声で叫んだ。
「俺のもんになるのがイヤならそれでも構わん!だけどな!
二度と、勝手に消えるのは許さん、絶対にだ。」
「そんなの、あんたには関係、ない…」
「関係ないって言えるなら、こんなトコまで来やしない。」
「だって、だって、しょうがないじゃないか!俺はラゼルと契約したんだ!
ラゼルがいる限り、絶対側にいるって!何があっても守るって!約束したんだ!」
「だけどもう、死んだだろう?お前のあの人は。」
「違う!死んだけど、生きてるんだここには!だから俺!
 ずっと探して、やっと見つけて、俺嬉しくて…」
「コノエ、本当はちゃんとわかってるんだろう?」
同じ姿でも、連なった魂のひとつでも、決して同じ人間じゃないってことを。

虎の目に優しい色が宿る、鼻先でコノエの涙をぬぐい、あやすようにその毛並みをすりよせた。
「ちがう…わからない、俺、わかってなんか、ない…。」
「そうか、いいこだな、コノエ。」
「ちがう、バルドのバカ、嫌いだ、だいっきらいだ…。」
「そうか、俺は好きだぞ、コノエ。」
コノエは虎の頭を抱きしめて嗚咽をあげて泣きだした。
「きらいだ、ばか、バルドのばか…」
「ずっと探してたよ、コノエ。あの人をじゃない、お前をだ。
 少しづつ影を飛ばして、位相を越えては戻し、次元を超えては戻し、
 面倒なんだぞ、細かに時間を行ったり来たりして、散々時間がかかっちまった。
 旦那にも、散々借りを作ったよ。
 あんまり時間がかかるもんで、目一杯呆れて目玉を貸してくれたんだ、
 だからお前を見つけられた。」
「ばるどのばか…みつけなくて、よかったんだ、ばかばるど」
ぐすぐすろ泣きじゃくるコノエを撫でてやれないのがひどくもどかしく、
バルドはコノエの心に届くよう、たくさんたくさん言葉をつむいだ。
「ああ、お前さんはたった1人で体当たりで色んな位相を時間を越えたんだよな、
偉かったなコノエ、馬鹿正直に1つづつ世界中めぐったんだろう?
ずっと1人で頑張ったな。えらいよ、お前は、頑張ったな、本当に、いいこだ。」
「えらくなんかない…ばるどのばか…ほっとけばよかったんだ…俺なんか」
「寂しかっただろう、遅くなってごめんな。」
「ばか…ばるどのばか…」
「なぁ、帰ろうコノエ、この姿じゃお前さんを抱きしめられん。
 苦しくて、もどかしくてたまらんよ。」
「かえらないって…いってる…。」
「寂しい思いさせて、ごめんな。」
「おれのものになれないくせに…なんで探しに、くるんだよ…」
「お前のもんだよ、俺は。」
「うそだ、いやだ、俺だけのものしかいらない。」
コノエは虎の頭を抱きしめる。
わかってる、ここにいるラゼルは俺だけのものじゃない。
俺だけのラゼルだった、あの人とは違う人だって。

「欲しいなら、全部やるよ、だから、帰ろう?」
「いやだ、いらない、俺だけのバルドしか、いらない…。」
だけど、ここにいるバルドは、俺だけのものだ。
俺のためだけにここに来たバルドの力、バルドの影、
俺のためだけに費やした時間、わかってるから帰りたくない。
俺だけのバルドはここにしかいないから。

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昔昔、大きな山脈と緑の豊かな南国に、赤い髪のとても偉大な王様がおりました。
王様はどんな戦でも負けません。
火の様な髪に、太陽輝く青空のような瞳で戦士たちを導きます。
いつの頃からか、その傍らには小さな猫と大きな虎が付き従っていたそうです。
虎はどの戦士よりも勇敢に王様に付き従い、数百の矢から王様を守り、
王様が最後の傷を受けたそのときも、背に王様を乗せ万里を駆け城へ戻ったといわれています。
小さな猫はとてもとても長生きし、時には毒の入った器を見分け王様の安息の場所を守り、王様が息を引き取る最後までその側を離れることはなかったといいます。

赤い髪の王様の墓標には、猫と虎の姿が刻まれました。
けれど王様亡き後、2匹の姿を見た人は誰もいません。

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装甲悪鬼村正 二〇〇九年一〇月三〇日、物語がはじまる。
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