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けどヴェルグといっぱい絡んで攻略されてるのはバルドなので…ヴェルバルと言えなくもない…というどう枠付けしていいかわからなかったので
改めてバルコノSSのカテゴリに入れました(06/02/03)
えーと、絵チャでれんさんの描かれた悪魔バルドとヴェルグのセットにときめき、悶々としてたのですが
そこにさらにスガ太さんちのアデオスな悪魔バルド!!!!!!!
を拝見してしまい透乃は悪魔バルドに撃沈。白旗。アンタが一番。
土方なバルドも好きなんすけどね、最近ヴェルグが好きでね、クリスマスでラゼルとセットで書いて以来本当にヴェルグが好きでね…
よっしゃ行けヴェルグーーーー!!てなもんや。
うちのヴェルグは楽しいこと大好きです、愛っぽいことがあってもおもしろいことにすぐ意識を奪われます。快楽なので、刹那的です。ややばかです。
ヴェルグSS
タイトル:「おもちゃ獲得」↓
時間なんて、この部屋では意味が無かった。
ヴェルグに嬲られ、煽られてもコノエは理性を手放すことが出来ずにいた。
「いやぁ…も…やめっ…」
「ほんっとお前は可愛がりがいがあるなっ…と。」
「はぁっ…くっ…ん…」
「まーだ、虎猫のこと考えてやがるな?」
「あふぅっ…ちがっ…」
「違わねぇ…だろ?」
いいながらヴェルグはコノエの乳首の先端をきつくつまんだ。
「ひっ…ぃあ…」
コノエの耳はピンと立ったあと、体とともにわななくようにたれた。
「いったな?」
ヴェルグの揶揄する言葉にも、もう反応することすら出来ずにコノエは意識を手放した。
何度目か、けだるげに閉じるまぶたに浮かぶのは
「ばる…ど…」
「ぁ?」
ぐったりとのびたコノエの側にしゃがみヴェルグは一応首をかしげて待ってみたが反応はない。
「いくらやっても慣れねぇなぁ、猫ってのは弱くていけねえ。」
いっそフラウドみたいに転化させるか…とも思ったが、それだけじゃぁ、まだおもしろくない。
たっぷりと熟成させた苦悩にまみれ、欲に堕ちてきた魂の方がヴェルグは好きだった。
食いでがあるのだ、噛み応えと味わいがたまらない。
べろりと、唇をなめるとヴェルグは、もう1匹、熟成中の虎猫を思い出す。
子猫との約束だから…呪いをはがす方法は探してやろう。
見つからなくても構わない。
だけど、探して、叶えてやったらこの子猫はどんな顔をするだろう。
虎猫が生きているうちに方法が見つかるとは限らないと言ったら、なかなかイイ顔をしていた。
あの絶望にまみれ、快楽に溺れる感情のゆらぎがたまらなく美味だった。
ただ快楽に溺れ、怯え恥じ入っている子猫もなかなかどうして美味いのだが、
ヴェルグはスパイスの効いた食事が欲しくなっていた。
「あいつがいると、旨い飯も食えるな…。」
いい案だ、とヴェルグは冷たい牢から姿を消した。
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深夜の藍閃、バルドの部屋にヴェルグは来た。
「子猫なら俺んとこにいるぜ。」
にやりと、目の前の悪魔が笑った。
自然バルドは身構える、右手が疼く、声が、聞こえる。
力が欲しいだろう? と。
「なんなら迎えに来てもらっても構わねえぜ?」
その傷も治してやるしよ。
「なっ!!」
バルドは思わず大声をあげる。
いや、落ち着けこいつは、悪魔だ、この傷の悪魔の本体で、以前に契約を解くことはできないと言っていた。
「…アンタな、嘘は…つかないんじゃなかったのか?」
「ウソなんかついてねえさぁ、悪魔はウソはつかねぇ。つけねえんだ。正直者でな、俺たちは。」
オッドアイが細められ、嬉しそうに光った。
「俺の契約は、あんたにも解けねえんだろう?」
「ああ、契約は、とけねえなぁ。」
だからって傷を消せないとは言ってないぜ?
「…っ。」
肩をすくめて、揶揄うように笑うヴェルグに、バルドはかえって頭が冴えていく気がした。
これは絶対に罠だろう。
悪魔は言葉巧みに誘いをかける、それは身をもって知っている。
弱ったとき、知らぬ間に擦り寄り傷口から入り込もうと執拗に攻めたてる。
「子猫と約束しちまったからよ?お前の右手をなんとかする方法を探すって。」
「…な、コノエはアンタと契約したってことか!!」
「んーまぁ、な。ああ、でも、俺は子猫に傷やまじないを入れるほど性格悪くねえぜ?
ただちょっと、気持ちよくしてやってるだけさ。」
ヴァルグはじっとバルドの目を見る、探るようにバルドもヴェルグを見つめ返す。
「お前のために、子猫は俺んとこにいるんだぜ?」
どうする?と言わんばかりに首をかしげ、ヴェルグは何も言わない。
仕掛けはもう充分だ、この臆病でお人よしな虎猫が子猫を手放せるわけがない。
人肌ってのは、一度慣れると離れがたいものだ。
…この場合猫肌か?
「何が…望みだ。」
バルドは、ヴェルグに右手を差し出した。
「簡単なこった、右手を貸して、目を閉じてな。」
バルドが目を閉じると、体の芯に衝撃が走った。
「ぐぅあ?!」
「あーあ、目を閉じてろって言っただろう?」
がしっと、ヴェルグは片手でバルドの目を覆うようにその顔を掴んだ。
「イー気持ちにさせてやるからよ、安心しな。」
「ぅ、あ、ああああああああああっ」
体に走るのはヴェルグの雷か、と思った意識を最後に何も考えられなくなる。
痛みが麻痺し、体の何かが蠢く感覚だけが、バルドに伝わる。
体から、あふれるのはヴェルグの雷と近い、なにか黒い塊が手足に耳にもしっぽの先まで広がっていく。
まるで、体が内側からひっくりかえるような圧迫感のあと、
バルドはすっぽりと何かが抜け落ちた喪失感を覚えたが、すぐに忘れた。
忘れるということは、要らないものなのだろうと、思った。
けれど、なぜか胸の辺りに重い塊を感じた、これが、魔力なのだろうか。
「おっしゃ、完成!初めてにしちゃぁ、上出来だな、おい。」
目の前には嬉しそうに子供のように笑うヴェルグがいた。
「角の形が、俺よりごつくて硬そうなのは気にいらねえけど、まぁなかなかだろ!」
「肩が、凝りそうだな。」
「はっんなもん、電気マッサージで一発よ!」
「で、俺は何をすればいいんだ?ご主人様。」
ひゅーっと口笛を吹いて、ヴェルグは目を丸くした。
「なんだよ、虎、お前ぇご主人様なんて言葉言えんのか、おもしれぇな。」
「まぁ、一応な。」
「とりあえず飯だな!肉使ったやつ!久しぶりに麺ものも食いたいな!作れ!」
「…そんなんでいいのか。」
「猫殺してこいと言われるとでも思ったかよ?」
ふー、と溜息をついてバルドは厨房に戻る。
この姿で調理するのはなんだか滑稽ではないだろうか?
バルドの疑問をよそに、ヴェルグは楽しくてたまらなかった。
上等だ、かわいいペットにおもしろい眷属、悪魔になってこんなもんが手に入るとは思わなかった。
ラゼルの野郎にも教えてやろうか、いや、虎と子猫で遊んだら、
ラゼルに子猫を貸してやるってのもいいな。
ラゼルは子猫が気に入ってた、長いつきあいだ少しくらいはわけてやってもいいという気分だった。
移り気なヴェルグは、たいくつのしないモノを手に入れてご機嫌だった。
さぁ、まずはどうやって遊ぼうか。
<つづく!!かも>