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バルドのせいで髭受にも目覚めたのです。
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今日プリン食べたもので、こんなSSが出来ました。毎回いちゃいちゃしてるだけにも関わらず、本番の無いSSばかりですいません。
ていうかここのご夫婦はお店と奥様のスケジュールのうまくかみ合ったときしか本番は出来ないんですよ、仕事に差しさわりがでるからっ。きっと出来るときにたっぷりやり溜めするしかないんですよ。
普段も同じ時間にゆっくりくつろげるのって貴重だから、いちゃこらコミュニケーションしちゃうんですよ!…ということにしておこう。
だから透乃がいちゃこらこっぱずかしいのばかり書くのも自然ナコトナノデスヨー。

甘いものが好きだと、子供っぽくて可愛いよねという欲望、いえ、妄想、いやその…コンセプトのもと、うちのニンゲン化コノエさん(30才/着物受)は甘いもの好きっこです。お酒は苦手です。
対極にいるバルドはしょっぱい派です、お酒もいけます。
でも大好物は(おそらく超甘口の)コノエさんです。

バルコノSS (現代パロ)
タイトル:デザートよりも甘いもの

※このお話は、現代ものっぽいパロディです。
※コノエさんは30才の作家さんで普段はお着物です。
※バルドさんは51才の町の小さな定食屋の旦那です。
※たぶん2人はニンゲンです。

にっこり。
コノエは頬を染めて満面の笑み浮かべてスプーンを口へ運んでいる。

一口食べるごとに可愛い反応をするコノエを横目で鑑賞しながら帳簿をつけるのはなかなか至難の業である、バルドは早々にリタイアすることにし、帳簿を閉じた。
2人して自由の身である貴重な休日、どうせなら可愛い恋人に専念したいに決まっている。

「ご機嫌だね~?奥さん。」
「んー?だって、ここの焼きプリン食べるの久々だろ?」
呆れるべきか頷くべきか、苦笑を浮かべながらバルドは頬杖をつきコノエを見つめる。
コノエはご近所さんにもらったプリンの山を嬉々として頬張っている。
「はいはい、けどおやつに1日1個だぞ?」
「えー…でも賞味期限あるし…」
「んじゃ2個だ。美味しいご飯食べたいだろう?」
「うん、食べたい。」
もごもごとスプーンをかじりながら、コノエはしぶしぶ頷いた。

「よし、いい子だ。」
ぽんぽんとコノエの頭をなで、バルドはにっこり笑った。
「…子供っぽいって思ってるだろ。」
「んー?いやー、まぁ、可愛いとは思ってるけどな。」
「ここのカラメルはちょっと苦くて美味しいんだぞ。」
だから大人にも人気があって俺が特別なんじゃなくて当然の反応なんだぞ、
と主張するコノエに、バルドがはいはいと頷くと
気に入らなかったのかコノエはプイと横を向いてしまった。
頬を膨らませるコノエに、可愛いなぁとバルドはつい頬を緩ませ、にへらと笑った。

「ついてるぞ、ここ。」
手をのばし指でぬぐうと、ぺろりと口に入れる。
「ありがと。」
コノエは恥ずかしそうに返事をする。
これでもう仲直り、ご機嫌もすぐに直るだろう。
バルドは片頬をつき、にこにことコノエを見つめている。

コノエはバルドの視線に落ち着かず、もごもごと声をかける。
「バルドは、食べないのか?」
「ああ、俺はいらんよ、全部食べな。」
くしゃっと目元を細めて、バルドは笑う。
コノエの喜ぶ顔を見てる方がずっといい、
と言いたいところだが照れ屋の恋人に怒られそうなので止めておく。

「はいっ。」
コノエがプリンをひとすくい、腕を伸ばしてスプーンをバルドに差し出す。
「ん?」
「俺ばっかり食べるのは、ずるいだろっ。」
はいっと更にスプーンを近づけるコノエの頬が赤くなっているのを確かめ、バルドはふっと笑う。
どうしてこう、うちの奥さんはいちいち可愛いんだろうなぁ。
おまけに近頃は色っぽいときたもんだ。
バルドは袖がするりと下がって肘まで露わになったコノエの白い腕にちらりと目をやるとその手首を掴み、スプーンを引き寄せる。
「では、お言葉に甘えて。」
ぱくっと口に含むと、カスタードの甘みとカラメルの苦味が舌に広がり
つるりと喉の奥へと落ちていった。
「どうだ?」
「んー、なかなか美味い…。」
「だろ?」

満足げなコノエにバルドも微笑みながら、スプーンを握る手に口付ける。
「けど俺は、こっちの方が好きなんだけどな?」
片目を閉じて、コノエに問いかければペチンと指で鼻をはじかれた。
「いでっ」
「エロ親父。」
「あ、コノエ冷たいぞー。
コノエが可愛いことして、綺麗な腕まで見せ付けるもんだから
いたいけなおいちゃんは惑わされちゃったのにな~。」
バルドはこたつの上にべったりとはりつくと、拗ねた顔をコノエに向けた。
「そんなことしてない。」
「いーや、したね。すごーく可愛いこと。」
「しーてーなーい。」
「してましたー、しかもものすごーく可愛い顔でな?」
ん?と優しく笑うバルドをコノエは上目遣いで睨んだ。
バルドは本当に、ずるいと思う。
いつもいつもどうしてこんなに優しく笑うのか。
そんな顔されたら嫌だなんていえなくなるのに。

コノエは甘いものに弱いので、
この世でおそらく一番甘い、恋人の笑顔には逆らえなかった。
「プリン、冷蔵庫入れてきてくれたら、してもいい…。」
「奥様の仰せのままに。」
目じりの皺を深くして、それはもう嬉しそうに笑うバルドに、
まぁいいか、とプリンの最後の一口を口に運ぶコノエであった。

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あとがき:
もう2人がいちゃこらしてるだけで幸せ。
ばかっぷるって子供っぽいことしてますよ、ね?

相変わらず着物を生かしきれないSSでほんとスイマセン…orz

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装甲悪鬼村正 二〇〇九年一〇月三〇日、物語がはじまる。
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