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バルドのせいで髭受にも目覚めたのです。
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しまった年賀状(母に頼まれた分)印刷してねええええええ!
これからイブまでの休み少ないの、に!(ごろんごろん)

王道バトンにネタをもらいまして、フラコノSSSです
相変わらずあのHENTAI☆フラウドさんが彼氏だというのにHなしです。
いちゃつきも無いですがほのぼのらぶです。
子フラと学生コノさんです。
そう…王道バトンのどっちがおこちゃまでどっちが専門学生ですかとかいうあれです!ネタ元は!ショタコノたんが私の守備範囲のはずなのに、子フラの初恋もええじゃないか!と悶えてみました。
このあとすくすく大きくなって…新任のコノエ先生と学生フラウドネタに続けばいい!頑張れ初恋心。
うーん、しかし子フラさんて、どうなのかなぁいつもに増して需要ないかしら…
ドキドキ。

あ!キラルナイトかなり良かったらしいっすね!
ううやっぱり気になる、ライブDVDとかになればいいのに~
ヲタク界ではそういうの無理なのかな?世間ではわりとあると思うんだけども。

フラコノSSS
タイトル:「あなたがくれた幸せな夜」↓

夜中に喉が渇いて目が覚めた。
フラウドは隣で眠るコノエを起こさないようにそっとベッドを抜けだす。
小さな足がぺとぺとと音を立てる。
夜の台所、コノエは自分が怖がらないようにとオレンジの電灯をつけてくれている。
部屋で眠るときも同じくだ。

なるべく音をたてないように、フラウドは椅子をシンクまでひきずって足場にすると水道から直接水を飲もうとしてあっと気づく。
もう、こんな風に食器を汚さないようにしなくていいんだ。
きょろきょろと見回して食器の水切りにコノエがくれたグラスを見つける。
コノエが自分のものと一緒に買ってくれたプラスチックのグラス、お揃いの大きな水玉模様。
こっちがフラウドのな、と言ってくれた方は自分の好きな緑色。
コノエのは明るいオレンジ色で彼にぴったりだった。

水玉模様のグラスは、だからふたつ並んでいて、暗いオレンジの光の下ではどちらがどちらかわからない。
フラウドは二つを手に取り首を傾げる。
中を覗き込んだり、上にあげて透かして見ると、左の方が少し色が濃い気がするけれど…。
仕方が無いのでフラウドはシンクの上の小さな蛍光灯のスイッチを入れる。
「うん、当たりだ。」
左手には綺麗な緑、右手には鮮やかなオレンジ。
コノエをグラスをそっと置くと、フラウドはグラスに水を注ぐ。
白い灯りを受けて伸びる緑の光が、ゆらゆらゆれる水に浮かぶ花のようだと思う。
その花ごとごくごくと飲み干すと、フラウドは自分の体が冷えていることに気づいた。
まるで、夢から覚めたときのような感覚にぶるり、と背を寒さが突き抜ける。

ちがう。
フラウドはふるふると頭をふると、まとわりつく何かを振り払う。
大丈夫。
手にはちゃんとコノエのくれたグラスがある。
きゅきゅっと急いでグラスを洗うと、フラウドはまた音をたてないように椅子を動かす。

音をたてないのは、気づかれないため。
ここに来る前は、身を守る為に。
ここへきた今は、コノエを起こさない為に。

クシュン、とくしゃみが出た。
しまった、上着はおってくれば良かった。
ぺたぺたと音がする足先が、行きと違って冷たく少し痛い。
そっと扉をあけて、閉める。
コノエの部屋は廊下よりも少し暖かい、気がする。
部屋の中も、うす暗いオレンジの灯りが点けられている。
フラウドはそっとコノエの顔を覗き込む。
大丈夫、起こしてない。

穏やかに寝息をたてるコノエの頬をちょんとつついてみると、むにゃと口元を動かして枕に頬ずりをした。
なんだか可愛い。
自分よりすごく年上のコノエにそんなことを言ったら怒られるかもしれない。
でも、きっとコノエは怒っても、優しいし、可愛い。
そう考えてフラウドは頭と胸がきゅっと痛くなったけれど、寒さのせいだと思った。
そーっとそーっと、フラウドはコノエの隣にもぐりこむ。
布団の中の温度がじんわりと染みこんでくる。
ほー、と息を吐いてコノエに触れないぎりぎり近くまで身を寄せる。
本当は、いつもの様にぴったりくっついて抱きしめてもらいたかったけれど、自分の冷えた体のせいでコノエが寒いのは嫌だったからこれでいいやと目を閉じる。
我慢、とかじゃなく、これでいいや、と思ったのに。
「フラウド…?」
コノエがぼんやりと目を開き、指先でフラウドの頬にふれる。
「ごめんね、コノエ、僕起こしちゃった?」
「ん…。」
コノエはそのまま何も言わずに微笑むとフラウドの頬を撫で、更に腕を伸ばしフラウドをぎゅうと抱きしめる。
もしかして、寝ぼけてるのかな。
コノエは朝が苦手で夜にも弱い、特に寒い日はぼんやり日向でまどろんでいるのが多い眠たがり屋だ。
だから、起こさない様にしてたのに。
もう少しで完璧だったのに、やっぱり僕が冷たいから起きちゃったのかなぁ。

フラウドは少し悔しかったけれど、まあいいかと目を閉じる。
コノエの手がゆっくりとフラウドの頭を撫でる。
いいこいいこと囁く声はすぐに安らかな寝息に変わる。
フラウドは、ふふ、と小さく笑う。
ねぇコノエ、僕もう、何も怖くないんだよ。
とても温かくてとても優しい、あなたがそばに、いてくれるから。

コノエの腕の中は暖かくて心地よくて、たちまち睡魔がやってくる。
とても温かくてとても優しい、ああなんて、幸せな夜。

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装甲悪鬼村正 二〇〇九年一〇月三〇日、物語がはじまる。
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