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バルドのせいで髭受にも目覚めたのです。
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いやもう、大事なのは勢いですよ。
甘くないかもしれない、でもバルドが好きーっていう気持ちをな、書きたかったのですよ。虎猫の不遇に枕をぬらさず、ネタにする心意気です。いや、それは今回のSSに関係ないです。

もちょっと視点を整理できたらいいんですが…うーん、初期の方がうまかったかも?と反省しつつ、勢いも大事なんだぜと再び言い訳。あの、ほんとに…バルドとコノたんの話し方でひっかかっちゃって…あまりのご無沙汰っぷりを実感反省しました。ごめんバルド!コノたん!頑張ってイチャイチャさせるからね!

バルコノSS:ニンゲン化パロ
タイトル:「扇風機の功績」↓

※このお話は、現代ものっぽいパロディです。
※コノエさんは30才の作家さんで普段はお着物です。今は夏なので浴衣でしょう。暑いのは苦手です。
※バルドさんは51才の町の小さな定食屋の旦那です。夏の風呂上りは甚平を下だけ履いて、上はマッパです。なので、上を着なさいとよくコノエに怒られます。
※たぶん2人はニンゲンです。


汗流して汗増やしてる気がするなぁ…。
パタパタと浴衣のあわせを揺らしながら、コノエは風呂上りの自分の体にげんなりとした。
アイス食べようかなぁ…、同じく湯上りで暑がっているであろうバルドに声をかけようとコノエが居間へ向かうと。

「あ、バルドずるいっ。」

コノエが風呂入る前の姿そのまま、湯上りの上半身裸でアイスキャンディーをくわえて扇風機を独占するバルドに、コノエは抗議した。
「あー今夜は風無いから暑いなー…」
扇風機に顔をつきあわせたまま返事をするものだから、バルドの声には妙なビブラートがかかっている。
バルドも気付いたのか、そのまま扇風機に向かって口を開き、あ゛~…と、声を出す。
少し前の自分と同じことをしているバルドがおかしくてコノエは笑った。

「俺にもわーけーてっ。」
あ゛つ゛い゛な゛ー…とまだ扇風機と語り合うバルドの背に乗るように、コノエは抱きついた。
「風涼しい゛~。」
心地良さげに目を閉じて、やはりビブラートの効いた声でコノエははしゃいだ。

バルドが扇風機にあ゛~っだって!俺と同じことしてる!
会ったばかりの頃はそんな俺見て笑ってたくせに、俺よりずっと大人なくせに、俺の事を可愛い可愛いって言うくせに!今のバルドは絶対俺よりすごく可愛いっ!

暑い暑いと言いながらぎゅっとバルドを抱きしめる。

「コノエー暑いぞー。」
コノエに抱きつかれ頭の位置をずらされたバルドは扇風機の恩恵を受けられず、苦笑して溶けかけたアイスキャンディーをべろーんと舐めた。

「それも、わけて?」
ん、と差し出されたアイスキャンディーをかぷ、とくわえると器用に残り半分を折り取った。
「冷た~い。」と目を細めるコノエを見て、バルドも目を細める。
「半分って、欲張りすぎだぞ?」
バルドはコノエの唇を舐めるとそのまま深くくちづける、舌がコノエの舌に絡まり、冷たく甘い固まりは、あっと言う間に溶けてしまった。

唇を離して、コノエはアイスキャンディーを持つバルドの指に自分の指を重ね、舌を這わす。
「バルドが熱いから、もうこんなに溶けてる。」
目を伏せたまま、コノエは無心に甘い液体を舌で追いかける。
「ああ、もう、食えんな。もったいない。」
口調とはうらはら、ごくりと唾を飲んで、バルドは空いた手でコノエの顔にかかる髪をかきあげ、耳にかける。
柔らかく濡れた髪は、ぬるくまとわりつく気温の中でも不思議と、涼しい感触だった。
こめかみから顎へのラインを指で辿り、お目当ての唇に触れようとした。

「じゃあ、残りも全部俺にちょうだい?」

にっこり笑ってコノエはバルドの手からアイスキャンディーを奪いとると、ピョンと一歩遠ざかり、先ほどまでの色気はどこへやら、大きく口を開けて戦利品をカプリとくわえた。
「最後のミルク味、ゲット!」
いぇーびくとりーっなんてはしゃいで駆けていくコノエにバルドはガックリと肩を落とした。


俺は…ミルク味に負けたのか…。
よよよ、と扇風機を抱きしめるが、たたたと足音がしてバルドは振り返る。

「バルドー」
「なんだー、もう抹茶味しかないぞ~。」

傷ついてますアピールなのか、扇風機にコアラ状態のバルドを見てコノエはアハッと笑って続けた。
「部屋冷やしとくから、ちゃんと戸締まりして上がってくること!」
「あ?」
突然のコノエの提案に、落ち込んでいたバルドはあれ?と首をひねる。
「したくないなら、いいけど?」
「いや、したいです!」
よし、と頷くと、コノエは軽やかに階段をかけあがった。

えーと…今のは、今夜OKってことだよな?
冷やすって事はクーラー入れるってことだもんな?

… … …

「…なんで?」

いや、暑さに弱いコノエのお誘いはすごく嬉しいんだが!
今のどこに、コノエのラブラブスイッチを入れるポイントがあったのか…今後の為にと記憶を辿るバルドだが。
「駄目だ、わからん。」
おつきあい10年目の妻の乙女心はまだまだ謎だが、それもいい。
暑がりな愛妻を持つ身には、真夏の営みは貴重なのである。
わからんものは仕方ないと一人納得して頷くと、バルドは栄養ドリンクを一気に空ける。

さっきのお返しを、させてもらおうじゃないか。

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写メ日記:愚者猫
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装甲悪鬼村正 二〇〇九年一〇月三〇日、物語がはじまる。
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