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実はうちのにゃんこがおなか調子不良で心配なんだけども、本猫は飲み食いしないだけで普通にしてるのでどないもならないので、忙しいっちゅーのに逃避にこんなん書いてしまった。
や、一応掃除はしました、「片付け」も「大掃除」もしてないけど、にゃんこの為に広い床を確保じゃ!フローリングの方が吐いたらわかるので、クソ寒いけどカーペット我慢…いやでもにゃんこがおなかくだしてるのでこれ以上冷えないように敷いたほうがいいのか今葛藤中です。
この葛藤は年を越すな。
ていうか年内にバルコノ書けてよかっただ…。
バルコノSS:ニンゲン化パロ
タイトル:「大晦日2 -2007年Ver.-」
※このお話は、現代ものっぽいパロディです。
※コノエさんは30才の作家さんで普段はお着物です。
※バルドさんは51才の町の小さな定食屋の旦那です。
※たぶん2人はニンゲンです。
今年の年越しそばには、何故か玉ねぎの天ぷらが付いていた。
いつも海老と海苔だけなのに。
「サービス?」コノエは首をかしげながらバルドを見る。
「あー…不本意ながら、カレー用ので見落としてたやつがな…材料全部刻んで煮込みに入った時に見つかったんだ。」
不覚っと握りこぶしを作って眉間に皺を寄せるバルドを可愛いなぁと思いながら、コノエはいただきまーす、と手を合わせる。
「俺、玉ねぎ好きだから嬉しいけど。」
「ん、そうか?」
「うん。」
にっこり笑うコノエにバルドもにっこりと笑う。
ずずず…としばらく無言で味わう音が流れ、汁を飲んだコノエがほうぅ、と息を吐きながら声をもらす。
「美味しーい。」
「ん、上出来だ。」
「俺やっぱりバルドの蕎麦ないと年越せないー、美味しいーv」
「ん、大晦日はやっぱり蕎麦だよなぁ」
コノエの幸せそうな声に、さりげなく鼻の下を伸ばしながらバルドが頷く。
ほにゃーと表情筋をめいっぱい弛緩させて、どんぶりをかたむけているコノエを可愛いなぁと目を細めながら眺めているとコノエと目が合った。
少しの間静止して、同時ににひゃ、と笑う。
なんだか妙に照れてしまい、どちらともなく視線をそらしたりうつむいたりと落ち着かない。
「あー、そのな、ライの奴元旦の昼過ぎに顔出すってさ。」
「ん、じゃぁ初詣はそれから?」
「そう、だなー。朝はのんびり出来る方が、な。」
遠慮無くできるしなー…とかなんとか、もごもごと続けるバルドに。
コノエは暑さのせいだけでなく頬を赤くし「バーカ。」と呟いた。
そしてまぁ、2人して後片付けをしつつ、どちらともなく切り出して…本日大晦日のメインイベントに突入。
もちろんこたつで仲良く紅白鑑賞なんかではなくて。
「なんか、恥ずかしい。」
久しぶりだからと、かしずく様にリードしたがるバルドに頷きながらもぽつりとこぼれたコノエの声に、バルドがふと笑う。
「2人で入るのは、久しぶりだからなぁ。」
「お湯の中は、やだぞ?」
「はいはい、のぼせたら後が困るしな。綺麗にしたら、本番は上でじっくりだ。」
着物の帯を解かれながら、コノエもバルドのボタンを外す。
「…風邪、ひかせたら1週間口聞かないからな。」
「了解、気をつけるよお姫様。」
楽しそうにちゅっと頬にキスされて、くすぐったくて首をすくめると今度は唇にキスされる。
「大事にする。だからいっぱい、食わせてくれ、な?」
ああもう、こんな風に言われたら頷くしかないじゃないか。
コノエは返事の代わりに自分から袖を抜き、バルドの首に腕をまわした。
「ふっ…あ、やぁバルドッ…」
「いいこだ、コノエ息吐いて、ゆっくり、な。」
「いやぁ…こ、れ、すご、い、よぉ…。」
バルドの膝に向き合う形で抱きかかえられ、そのままゆっくりと差し込まれる。
奥まで届く圧迫感はいつもより深く、逃げようとバルドにしがみついて体を上へと逃れようとするが、
泡のせいだろうかバルドに愛撫されている敏感な部分だけでなく、重なるように抱き合ってバルドと肌が触れあっている部分全てがくすぐったく滑り快感を煽っていく。
動くたびにゾクゾクとした震えがコノエの首筋に走る。
かといって重力とバルドの腕に身をまかせてしまえば、自分の中で熱く脈動するバルドがまるで背骨を伝わって頭蓋骨まで貫こうとするかのような快感に、自分のなにもかもを奪われてしまいそうで恐ろしい。
「ああ、すごいな、コノエ。いつもより、蕩けそうだ。」
耳元で甘く低くバルドが囁く。
いっそもう、縛り付けられて蹂躙される方がマシだとも思える程、酷く甘い快感に追い詰められて、コノエはバルドの名を呼ぶ。
「バ、ルド…バルド…も、やぁ…」
息をつきながら、何度も泣くように自分を求め、それとは真逆の解放を求める伴侶を、バルドは更に追い詰める。
優しく、そうコノエが怯えないように優しく愛したいと守りたいと思いながらも、熱情に溺れ衝動が止まらない瞬間が確かにある。
何度抱いても愛しても、何年も穏やかな時間を過ごしても尚、コノエを支配したいという情動の消えない自分に苦笑する。
何度でも何度でも口付けて囁いて舐り吸い上げ貫いて蹂躙する、自分の欲望も愛情も快楽ごと全部コノエの体に染みこめばいいと、思う。
俺が触れる度に思い出すように、俺を思う度思い出すように、コノエが決して俺無しではいられないように。
年甲斐もなく恋をして、めでたくコノエに愛を返されて、それでも尚歪んでいく感情はとても愚かだとわかっている。
いっそ滑稽だ、相思相愛の夫婦になってまでも片思いをしているなんて。
それでも、止まらない恋をバルドはコノエに思い知らされたのだ。
コノエは知らなくていい、知らずにいて欲しい。
それなのに、堪え性の無い俺の欲望は、こうしてコノエの体を嬲らずにはいられない。
「可愛いな、コノエ。」
「あ、あ、バル、ドォッ…ひぁああっ」
コノエの片足を持ち上げバランスを崩すと、コノエは一気に最奥までバルドを受け入れ、悲鳴を上げながら締め付ける。
「ああ、やっぱり、最高だ。」
ほとんど無意識に呟いてバルドはコノエの中に吐き出した。
「にゃぁあああんっ」
トドメのように内側に熱い衝撃を受け、コノエは思わぬ奇声をあげて果てた。
その想像以上に可愛い声に、再び元気になったナニをなだめた自分はかなり賞賛に値するんじゃないかとバルドは自画自賛した。
「ううう、だからやだって言ったのに…。」
湯船の中で膝を抱えてコノエはぶくぶくとあぶくを上げて落ち込んでいる。
「うーん…。」
「本番はあとでって言ったくせに…。」
「いやぁ…。」
でれでれと湯船で溶けかかっているバルドをコノエはきっと睨みつける。
「なに。」
「やー…やっぱ風呂はいいよなぁ…と。」
その裏に含まれるなんやかんやはすごくわかる気がするので、それ以上はあえて聞かない、聞くもんかっ。
「猫耳ってのも、いいかもなぁ…。」
「言うなよ、エロオヤジ!!」
パカーンと洗面器で殴られてもバルドは幸せそうである。
「やー、ハハハー。」
バルドはごまかしたように笑った。
きっとやる絶対やる、近いうちにやるっ。
きっとやる絶対やる、バルドはやるっ。
ヴェルグに頼んでみるかなー。
ヴェルグにクギ差しとかないとっ。
流石夫婦というべきか、思惑は違えど以心伝心な2人であった。