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なんでもアリなのがこのブログのいいところです…よ?
最近めっきりバルコノなので、悪魔好きのお客様が生き残ってくれてるかわかんないのですが、ラゼルとヴェルグのクリスマス好きって感想頂けたし!!ラメント好きさんはキャラ皆好きって方が多いので大丈夫だよ…ね。
悪魔コノエとカルツ様が仲良しなお話を書きました!!
なんかこう、きゃっきゃとしたのを書きたかったのです。続きは書かないです、すみません、脳内補完をお願いします。(何)
【悪魔SS】悪魔コノエ+カルツ(ラゼコノベース)
タイトル:「初めてのエプロン」↓
いつものように、コノエはラゼルの膝に座りその胸元に身体を預け目をとじていた。
ラゼルはコノエの髪をあやすようにからめとり、
たわむれに口付けては特に何をするでもない時間を楽しんでいた。
ふいに、コノエが顔をあげた。
「どうした。」
「カルツに、呼ばれた…。」
「…そうか。」
ふぅと息を吐くとラゼルはコノエに唇を重ね、また首筋を強く吸った。
「ん…ふ、行っちゃ、だめ?」
「駄目だと言っても聞かないだろう?」
「ふふ、すぐ帰るよ?」
ふわっと浮かぶとコノエは可愛らしく首をかしげた。
「いってきますv」
ラゼルが微笑んだのを確かめると、コノエはすぃと姿を消した。
今のは、自分の機嫌を取ろうとしたのかな、と考えるとラゼルは愉快な気持ちになった。
ニンゲンや猫の心を絡め取るべき悪魔の自分が、機嫌を取られて喜ぶのはなんだか滑稽だ。
だがまぁ、悪くない。
「カルツ…どうしたの?」
青い炎の空間にコノエはいた。
何かを握り締めて立ち尽くす悲哀の悪魔の背から抱きつくと、
猫であったときのようにすりすりと鼻先をこすりつける。
「コノエ…君ならどうするかと、思って…」
コノエの示した親愛の情に、カルツも頬をすりよせる事で応える。
前身が猫であったからなのか、懐かしい匂いに惹かれてか、
この2人は別の属性にも関わらず互いの空間をよく行き来していた。
「うん、それなぁに?」
「ヴェルグが…猫たちに作らせたと言って、くれたんだが…」
うぇ、と珍しく顔を崩した顔でコノエはカルツを見た。
最近この愛しい悲哀の悪魔に、あの快楽の悪魔の気配がまとわりつくことが多くなり、
コノエは酷く機嫌を損ねているのだった。
「…一応聞くけど、それなに?」
「…身につけるものだと聞いたが、よくわからない。」
カルツはひらひらとした白い布をひろげると身体にあてて、首をかしげた。
「その、服はつけずにこれだけをと、いわれたんだが…」
頬を染めるカルツに、コノエはドキドキしながらも、やっぱり不機嫌になる自分を感じた。
「裸にそれ一枚しか着けるなって?ばっかじゃないの、あのエロ親父。」
「確かにそうだが、その、それが奴の本分だから…。」
「そーだけどーっ」
カルツが言い訳してやってるのがいやなのっとコノエはカルツにしがみついた。
「で、それ、着るの?」
「いや、その、これは、なんなんだろうかと…思って」
「…?エプロンでしょ?猫が料理するときなんかに着けるの。」
貸してっとコノエの手から白い布を奪うと、カルツに着せようとする、が。
「カルツ、上着じゃまだよ?」
「ああ、すまない。」
ふわり、とカルツはコートを消した。
「これで、着れるだろうか。」
「ヴェルグが裸に着ろって言った気持ちわかるかも…すごい不本意だけど。」
コノエは文句を言いながらも、ひらひらとした布やリボンと悪戦苦闘し始めた。
「コノエは、こういうものを着けたことがあるのか…?」
「え、俺?さぁ、ないと思うよ?覚えてないもの。」
「そうか…すまない。」
うなだれるカルツの背中にはしょんぼり、という擬音が見えるようだった。
「いいの、俺今の方がいいもん!」
「そう…か?」
「ラゼルがいるし、カルツも好きだもの!」
「そうか…。」
「そうだよ!」
ぎゅーっとコノエはリボンを結ぶがうまく出来ないようだった。
「ここを、結べばいいのか?」
「うん、そう、こういうね、こーいう形にするの」
コノエの身振りに首をかしげながらカルツは
とりあえずリボンが丸くなればいいのだろうと結んでみた。
「うん、できた!カルツかわいい!!」
満面の笑みを浮かべるコノエとは対照的に
腰にひらひらとしたエプロンを巻きつけて、カルツは戸惑っていた。
「なんだか、変なものだな…。」
カルツはなんだか余分に余っている布をぺろんと手にもつと首をかしげた。
「あれ?余っちゃってる?」
「たぶん…余ったいるんだと、思う。」
んー?と2人揃って首をかしげていたが、コノエが妙案を思いつく。
「そうだ!ラゼルに聞けばいいよ!」
「え…いやしかし…。」
「いーからいーから!ヴェルグに聞くよりちゃんと教えてくれるもん!そうしよう?」
ね?と斜め45度に首をかしげるコノエのおねだりに、カルツは結構弱かった。
ラゼルにねだる時とは違う、とてもとても愛らしい無邪気な笑顔は自分の息子を思い出させた。
もちろん、コノエは計算の上だろうが、とにかくカルツはこれに弱かった。
「君が、いいのなら。」
「うん!いいの!」
困った顔で微笑んだカルツの腕にしがみつくと、コノエはにっこり笑ってふわりと宙を飛んだ。
ラゼルは、大笑いをしながらカルツにエプロンを着せてくれましたとさ。