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こっそり学園もの もどき。
H無しですすみませんお姉さま方。
相変わらずのなんじゃこりゃああああ!
な甘め短編しか出来ませんでした、いや、これ甘いのかなよくわからんす。
けど楽しかったです。うふうふ。
※ニンゲンのつもり、学園パロです。
リビカと悪魔のままでイメージしていただいてもいけそうな感じです。
※バルド:保健室の先生、半裸白衣v
※ラゼル:英語の先生、スーツが似合うインテリアデオス男前☆
思い立ったが吉日ということで、いつもよりちーと短い気もしますが、広い心でごらん頂けましたら幸いに存じます。このSS前のプレイは脳内補完でお願いします…。
ラゼバルSS:「先生たちの放課後」↓
夕焼けに染まる校庭を見つめながら、バルドはぼんやりと紫煙を吐き出す。
遠くで部活に励む生徒たちの声が聞こえる。
もう特進クラスの7時間目の授業も終わる頃だ。
「保健室は、禁煙だと思っていたが?」
嫌味なくらいカッチリとスーツを着込んだ男、ラゼルが声をかける。
「うーるせ、すっきりした顔しやがって。」
額にかかる髪をかきあげ、バルドはふてくされて口に咥えた煙草を揺らす。
ふっと微笑むと眼鏡をかけたラゼルは、バルドの唇に手を伸ばした。
長い指で煙草をそっと奪うと、バルドの唇にどこから出したのか、小さな飴を押し込んだ。
「しばらくこれで我慢しておけ。」
もごもごと何か言いたげなバルドの視線に、ラゼルは首をかしげる。
「なんだ、レモン味はキライか。」
「いやー?あんたの事だからもっと色っぽいことするかと思っただけだよ。」
ころころと飴を舌でもて遊びながら、バルドは肩をすくめて笑う。
「ああ、なるほど、それはご期待に添わず申し訳ない。」
ぎし、とベッドをきしませて、ラゼルはバルドに顔を寄せる。
「だーっもう、わざわざせんでいい!」
バルドはラゼルの顔を両手でがっしりとつかみ、自分に重なるのを阻止する。
「照れなくてもいい。」
器用にバルドの手をかいくぐり眼鏡を外すと、自分の両方の掌とバルドのそれとを重ね合わせる。
「照れてないって。」
ぐぐぐ、と両手を握り合い押し倒されそうになる身体をバルドは必死で支える。
「では遠慮か、他人行儀な。」
「他人だっつの!」
懇親のツッコミのあと、うわっと声をあげてバルドはバランスを崩し再びベッドに沈む。
「つれない事を。」
バルドを見下ろし、満足げにラゼルは笑う。
「よく言うぜ。普段やたらめったら他人行儀なのはどこの…くっ…ん。」
バルドの抗議の声などものともせず、ラゼルは唇を重ね飴ごとバルドの咥内を蹂躙する。
「満足したか?」
にこりと笑うラゼルには、下心も他意も欠片もなく、それが尚のこと憎らしい。
「…おかげさまで。」
悔しさと自分からねだったかのような気恥ずかしさに、そう答えるのが精一杯だった。
また本番に行かれたらどうしようかと心配したが、幸いにラゼルはあっさりとバルドの身体を解放した。
「今日はまだ特進の補習がある。待っていてもらえるか?」
「は?」
「予定があるのか?」
「あー、いや無い、というか残業のつもりなんだが。」
「では、送っていこう。
久しぶりに夕食を作ってもらえるとありがたい。」
「ああ、そりゃあ、構わんよ。」
けどなんでまた急に?といぶかしげに目で問いかけるバルド。
「さっきのあれは、お前を見せびらかして構わないということだろう?」
「あ?…あー、あ、いやあれはだな…。」
しまったと言う顔で頭をかくが、もう遅い。
「では、1時間後…いやテストもあるので少し遅くなるか…。
6時前には迎えに来る。帰り仕度をして待っていてくれ。」
バルドの髪を整え、彼の白衣を椅子にかけるとラゼルは保健室の扉を開けて振り返る。
「しばしの別れだ、ハニー。」
大真面目な顔で、長い2本の指でちゅっと投げキッスを残し立ち去ったラゼルに、バルドは扉のこちら側で盛大にこけた。
真面目な奴ほどふっきれると何をするかわからないというが、まったくだ。
久しぶりの逢瀬なものだから油断した…。
これでも歴戦の勇者だというのに何故かあの生真面目でしたたかな色男には知らないうちに流されている気がする…これも相性ってやつかねぇ。
やれやれと諦め気分でそれでも何故か鼻歌を歌いながら白衣を着る自分に、バルドはまだ気づいていない。