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バルドのせいで髭受にも目覚めたのです。
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基本バルコノ脳です
自慢じゃないけど、コノたんにグハッて悶えるのは、うちのエロく子煩悩で嫁煩悩なバルドに負けません。
例えばアレでソレなコノたんとかでゴロンゴロンなったりとかしてます!(いばるなと)

インテで色々補充&新発見させて頂いたし、おすそ分けしなくてはということで久々にバルコノ書くぞ!と思ったんですが なぜか お相手が紳士に化けました。 
はい 執事に化けました。
絵チャの余波ですウフフ
敬語使ってるとラゼルじゃないみたい…でもちゃんとラゼコノです、よ?


ラゼコノSS:パロ
タイトル:「執事と踊れ」↓
注意:
ラゼルが敬語(もどき)で喋ります。
コノエさんが女装してます。

「足、痛い。」
「おろしたての靴でしたからね。」
頬をふくらませてソファに転がるコノエの素足に、ひやりとした指がふれる。
そして、冷たい液体の感触は薄く切れた皮膚にピリリと染みる。
「痛い。」
「消毒だけです。すぐ、終わりますよ。」

16才になったら社交界デビューなんて誰が決めたんだろう。
しかも俺は雄なのに、なんでドレスなんて?
ほんとバカみたいだ。
「旦那様も通られた道です。18になるまで辛抱なさいませ、これも貴族の役目ですよ。それに…」
相変わらず職務に忠実、厳しい顔で淡々とコノエの身体を採寸するラゼルが、ふいにあんな事を言うものだから、ちょっとその気になってしまったのだ。
「赤いドレスを着た貴方は、素敵でしょうね。」
あんな風に、そっと、思わずといった風情で呟くラゼルに、ちょっと、ちょっとだけ気が大きくなってしまったのだ。
ラゼルが教えてくれるから、ワルツで女性パートを覚えるのも、まぁいいかななんて思ってしまった。
ラゼルが好きな色だからと、ドレスはもちろん、細いハイヒールなんか履いてもいいかなと思ってしまった。
そんな俺がもしかして、一番バカなのかな。

「先も、痛い。指とか…。」
「赤く、なっていますね。」
可哀想に、と小さく囁いて、ラゼルはコノエの華奢な足先に暖かなタオルで包み込むと踵から指先までいたわる様に、揉み拭う。
「こっちも、痛い。」
もう片方の足をついと差し出すと、ラゼルはいかにも愛しげに目を細め、こちらは靴擦れした踵をいたわりながら揉み拭うと、踵に薬を塗りガーゼをあてる。
コノエが少し顔をしかめたの確かめると、そのままくるくると包帯を巻きつける。
「よく、頑張りましたね。今日はゆっくりお休みなさいませ。」
さぁ、とラゼルはコノエの手をとろうとするが、コノエはぷいと顔を背ける。

「足、動かない。歩けない。」
「はい。」
ラゼルは微笑んで、そっとコノエを抱き上げる。
少しも重さを感じさせないしなやかな動作に、コノエもごく当然のようにラゼルの首に腕をまわす。

「もう、あんなの履かないからな。」
「では、次はもう少しヒールの低いもので、練習しましょうね。」
優しい笑みで、髪に口付けられてコノエはすりすりとラゼルの胸に顔を埋める。
厳しい、クール、堅物と評判の執事が自分にだけ見せる甘い顔。
「もう、踊るの嫌だ。」
「どうして、お上手でしたよ?」
「ラゼルとなら、いいけど…他の誰かは嫌だ…。」
甘えるように呟くコノエに、ラゼルはくすりと笑う。
「年末の領主様の舞踏会におよばれしない訳にはいきませんから、それまでにヒールの靴にも慣れておきましょうね。」
今から年末までは半年もある、それまでは、他所で踊らなくていいということ、だろうか。
もしかして、と期待をこめて、でも聞くのは少し怖くて、コノエはラゼルの表情を上目遣いで伺う。
「それまでは、ラゼルと…だけ?」
「ええ、ちゃんとお相手致しますよ。」
「うん。」
えへへ、と笑うコノエに頷きながらラゼルはカチャリと寝室へのドアを開く。
両手に抱えたコノエを少しも傾けずにそのまま扉を閉める。

「ドレスも、新調しましょうね。」
「え、なんで?」
折角ラゼルの好きな色に、したのに…とは言えなくて唇を尖らせるコノエをふわりとベッドへ下ろすと、ラゼルはしゅるりとコノエの首に巻かれた幅広いリボンを解く。
「そういうものですよ、社交界というのは。」
諭すように言いながら、ドレスと同じ薄絹の鮮やかな赤のリボンを巻きつけて、ラゼルの指がコノエの頬をなぞる。
「流行の色で、布で、上品なラインのものを誂えて頂きましょうね。貴方なら、どんなドレスも着こなせるでしょう。」
「う、ん…そうか、な。」
ラゼルの指の動きに、コノエは期待で瞼を震わせる。
「ええ、赤いドレスもとてもよくお似合いでした…貴方に目を向ける者全てに、嫉妬する程に。」
どこか残酷な空気を匂わせて、ラゼルは目を細める。

背筋がゾクゾクする。
顎をなぞる指先の動きに、コノエは頬を紅潮させ目閉じて、待つ。

「もう、赤いドレスをお召しになっては、いけませんよ?」

唇が重なる、細く熱い舌が侵入し絡め取られる。
ラゼルの冷たい指が太ももに触れる、同時に背中からドレスをはだけられる。
いつもより、少し乱暴で性急な気がするけど、それは自分が求めているからかもしれない。
ずっと、踊っている間も父に連れられてたくさんの大人と挨拶を交わしている間も、ラゼルの視線を感じていた。
見守られている、だから、安心した。
だけど、少しもどかしかった、見つめるだけじゃ嫌だった。
側にいてほしい、触れていたほしいと思った。

だから、嬉しい。
ラゼルのキスが首筋をたどって、全身に降りてくる。
今、こうしてラゼルが抱いてくれること。
他の誰かに嫉妬してること。

ドレス、ラゼルの好きな色にして、よかった。

「ひゃぅっ…。」
胸元を強く吸われて、コノエは高い声を上げる。
「やぁ、ん…ラゼルっ」
たまらず、ラゼルの髪ごとシーツを握り締める。
ラゼルの姿を求めて視線を落とすと赤い髪が視界に広がる。
ドレスよりも濃く艶やかな赤が嬉しくて、コノエは快感に抵抗するのをやめた。
恥ずかしくて恥ずかしくてたまらないけれど、でもラゼルが、そう、ラゼルが求めてくれるから。

うん、やっぱり赤いドレスにして、よかった。

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