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バルドのせいで髭受にも目覚めたのです。
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ラゼルはものっそいジジィってどうだろう!それゆえの達観!冷静な空気っぷりと気遣い紳士っぷりなのだよ!きっと!んで、いっちばんしぶとくねちこい策略練るんだよ。一番えげつないEDを考えるのはフラだけど、地味に確実にどっち選んでもBAD EDみたいなことを考えるんだよラゼルは。キュンv(*´д`*

文章の書き方が調子でないのでうだうだしてたんですが、一番の原動力は萌えたぎる愛だと再確認。んだなー、Lamentoやればいいんだなー…うん。あーコノエ可愛い、バルドエロイ、バルコノってふわふわして可愛い甘い甘酸っぱいこっぱずかしい、そこがいい。
とかいいながら今回ラゼコノSSです。
だって、ラゼル好きなんだもん!ビーログキラル本で人気投票10位なんだもん!
オフィシャル(?)で報われないなら、おいらんちではガンガンコノたん食わせてやりたいじゃないですか!(その言い方もどうだろう)
てわけで、ラゼルは美味しいトコどり願望で…バルコノの雛形だったのに…締めてみたら、最初考えたのとだいぶ違う…ぞ。まぁいいや、私の技量と性格でヴェルグを酷い目にあわせるのって無理だったから…これでいいんだ今回のでも充分当て馬だし。愛はラゼルを救うんだし。
ところで、人気投票に影も形もなかった呪術師を…誰か救って!ごめん私はラゼコノバルに投票したから、愛をとか偉そうに言えないんだああああああああ!そして、ラゼル投票コメント採用なのはそれだけ数が少なかったのかなとかいやいやそれって被害妄想?だったらいいなっ(泣


ラゼコノSS
タイトル:「運命と策略によって目覚めるその魂」↓
080305にちょっとだけ追加しました。

冷たい床でひとり、コノエは目を覚ました。
ヴェルグはいない、どこかへでかけたのか。
手足の鎖が重たくてコノエは起き上がろうとしなかった。

ヴェルグに何度抱かれても、嬲られても自分はなぜ壊れないんだろう。
気が狂ってしまえば、ヴェルグに抱かれるのも辛くなくなるのかな、
せめてバルドの事を忘れられたら、こんなにも苦しくはないはずだ。

バルドを助けたかったのに、守りたかったのにどうして俺は1匹で、何も出来ずに囚われているのか。
悔しくて悔しくて、涙が止まらない。
ぎゅうと、コノエは弛緩した身体をきつく丸めた。
「バルド…、今も痛いのかな…。」
ヴェルグに苦痛とも快楽ともつかない痛みで責めたてられ、流しつくしたかと思った涙は枯れることを知らない。
バルドの名前を呼ぶたびに、心が溶けて涙になっているのかもしれない。
このまま涙を流しつくす日が来たら、ヴェルグも飽きて殺してくれるかもしれない。
だけど、その涙に宿るのは、哀しみではなく、きっと怒りだ。
バルドが恋しくて恋しくてたまらない…だから、許せなかった。
無力な自分を、自分をここに閉じ込めるヴェルグを、
容易に悪魔を信じた自分を、今その面影を忘れさせてくれないバルドを。
自分に力があれば、せめてもっと自分とバルドを信じることが出来たら。

あの赤い炎が脳裏に浮かぶ。
飲み込んだ蛇がうずいているような、錯覚を覚える。
まるで、ぐずぐずと赤い炎がくすぶり続けている、ような。
いっそこの体も炎になって、ヴェルグごと焼き尽くしてしまえば、
バルドの中のヴェルグの影も消えてしまわないだろうか。
そう、バルドの中には今も、ヴェルグの影が、ある、のか

許せない許せない許せない
心臓が熱く燃え上がる。
視界が瞬く 明滅する。
部屋の景色と鮮やかな それは 炎 

バルドは 俺の 違う だけど 俺が 願う たったひとつ
たった1匹の 猫 バルド 苦しまずにいてほしいと
なのに それなのに なぜ 守れない

瞼を強く閉じて、指を強く握りこむ。
腹の中で唸る蠢くそれは熱くはいずりまわり、やがて、その鎌首をもたげ始める。
コノエの、その傷ついた身体から立ち上る赤い瘴気。

ナゼ あんたが あんたの 影が 影は まだ 
どうなる バルドは 俺は ナゼ 俺は ここに 
願いは 叶えられて いない なのに ナゼ 
俺は あんたは ここに いるんだ ヴェルグ!!

コノエの感情の揺らぎに異変を知ったヴェルグが現れると同時にコノエは吠えた。
身体の奥、魂の奥、感情の白い泉が真紅に染まる。
かつて闘牙を助けた歌、輝ける光そのもののような力が今は、魂の深い深い底から堰をきって流れ出す怒りと絡み合い溶け合う。
それは咆哮にも似た、激流のような禍歌。
そう これも うた。

歌え 怒りを力に 変えて
怒りこそ 力

その怒りは真実、願いも想いも痛みも全てが真実。
されど出会いも選んだ道筋も、誰かの策略だと、コノエは知らない。
コノエは素直に、自分の中にある声と赤い蛇の導くままに、真っ赤な濁流に、吠え狂うまがうたに身を委ねる。

仔猫を覆う赤い紅い光の奔流が、何を示すかわからぬほど愚かでは無い。
快楽の王は、悠然と歩み寄り、コノエを求めて手を伸ばす。
彼にとって、コノエの怒りはただの、悪あがきか余興のようなもので、そう、獲物を手にした油断がそこにあった。
真っ赤な光に触れようとして、その熱に阻まれる。
それは、この城の中でありえない反応だった。
この城の中で王を拒絶する炎など、いや、存在など、ありはしない。
あるとしたら、それは。

宣戦布告かよ、とヴェルグは目を据わらせて、現れた真っ赤な炎を見つめる。
そして、現れるのは禍々しい闇に潜む紅蓮の王。
その口元に浮かぶ笑みに、ヴェルグは異を唱える。
「これは、俺の獲物だ、ろ?」
口角を更に上げ目を細め、紅蓮の王ラゼルは応える。
「お前の獲物は、猫…なのだろう?」
うすら寒い、ひどく懐かしい感覚がぞくぞくとヴェルグの背を伝う。
酷く満足げな表情を浮かべ、あやすような穏やかな声、そんなラゼルを見たと言って誰がどこの悪魔が信じるだろうか。
目の前で見てる俺だって、信じやしねえぞ。
コノエが纏う怒りを司る紅蓮の王にして、最も冷静な賢者、そして最も老獪な、悪魔。
その、ラゼルにこんな顔をさせる価値が、このちびにあったのか…?

『怒りを従える者よ
 美しき禍歌を宿す者よ
 あるべき姿を 纏うがいい』

ずっとずっと古い言葉、今は悪魔の一部しかしらない呪言葉をつむぎ、ラゼルはたまらないという風に囁く。
「迎えにきた、おいで、コノエ。」
ラゼルが右手を伸ばした先には、コノエを包むため収束していた炎が綻び解けていく。
その中から歩みだす、かつて猫だった少年。
その頭には黒い角、口元にのぞくのは牙、そしてその腰から生えるのはつるりとした黒い尾。
その胸にあるのは、静かな充足感。
至福の笑みを浮かべ恭しくその手をとり、ラゼルは囁く。
「ではコノエ、お前の願いを叶えにいこうか。」
そして、女王然と艶やかにコノエは微笑む。
「全部、無くなればいい。」
「ならばお前の望むままに。」

コノエの瞳の中で、ひらりと炎が揺れる。
そう、すべて燃やし尽くせばいい。
バルドに潜むヴェルグの影も、バルドを苦しめる過去も、苦しげに生きるバルドも、俺が囚われたもの全て。
その力を、そのための怒りを、俺は持っているんだから。
ずっとずっと持ってたんだ、猫に生まれたその時から。
怒りこそ力になる、その魂を。
だから、俺は怒り以外に囚われては、いけない。

「じゃぁヴェルグも?」
「ああもちろん、お前の望むままに。」

「聞こえてんだよ!」

睦みあうような2人の言葉に、面白くないという表情を隠さずヴェルグは怒鳴った。
コノエは笑った。
あどけない子供の様に、とても無邪気に。

解き放たれたのは、魂の本質。
されど平穏を愛を望めない猫ではなかった。
ただ、彼がそれを認めなかった。
だからコノエは、悪魔になった。
紅蓮の王は、もう孤独ではなくなった。

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装甲悪鬼村正 二〇〇九年一〇月三〇日、物語がはじまる。
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ヴェルグに愛
ヴェルグが!!
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